2008 Fiscal Year Annual Research Report
表現運動・ダンスにおける学習内容の選定と妥当性の検証
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19500502
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
村田 芳子 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50166295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺山 由美 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (60316784)
細川 江利子 埼玉大学, 教養学部寒, 教授 (60238748)
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Keywords | 身体教育学 / 舞踊教育 / 身体表現 / 学習内容 / 表現運動・ダンス / 題材・テーマ / 運動の特性 / 学習指導要領 |
Research Abstract |
本研究は、学校体育における「表現運動・ダンス」領域の学習内容に関する理論的枠組みを構築するとともに、小学校及び中学校・高等学校における表現・創作ダンスの内容を中心に、学習内容選定の手がかりとなる表現の.題材・テーマ、リズムに関する調査を通して、発達に対応した学習内容の選定・配列モデルを作成し、授業実践を通してその妥当性を検証することを目的としている。研究2年目となる当該年度では、第一に、昨年度からの継続課題である【表現運動・ダンスの学習内容に関する理論的枠組みの検討】について、20年3月に告示の学習指導要領及び8月に公表された同解説に示された小学校・中学校の表現運動・ダンスの学習内容、特に「技能」の内容を吟味・分析し、それを基に授業につなぐ考え方と進め方の枠組みをまとめ、雑誌論文及び2つの学会におけるシンポジウムにおいて発表した。特に、新学習指導要領で示されたダンスの必修化に対する注目度は高く、これに対応するダンスの内容をまとめた発表は、ダンス授業を担当する教員はじめ、各県の学校体育担当の教育委員会関係者などの大きな関心を集めた。第二に、【新しい考え方と学習内容に基づく授業の実践と検証】として、研究協力の北九州市及び埼玉・千葉の授業実践者とともに授業計画の作成と実践、授業観察による検証をを行ない、その成果を第42回全国女子体育研究大会で発表するとともに、小学館から発刊された著書にまとめた。その結果、本研究で導き出した理論的枠組みと学習内容及び授業の展開は、新学習指導要領の考え方を受けた先駆的な実践であるという評価を受け、3年目の研究につなぐ手ごたえを得ることができた。なお、新学習指導要領が当該年度に公表されたことにより、よりタイムリーで需要の高い課題をに対応することを優先し、2年目の当初の研究計画にあった調査研究を3年目に移し、3年目に行う予定であった授業実践による学習内容の妥当性の検証に1年早く着手した。
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Research Products
(10 results)