2009 Fiscal Year Annual Research Report
表現運動・ダンスにおける学習内容の選定と妥当性の検証
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19500502
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
村田 芳子 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50166295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺山 由美 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (60316784)
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Keywords | 身体教育学 / 舞踊教育 / 身体表現 / 学習内容 / 表現運動・ダンス / 題材・テーマ / 運動の特性 / 学習指導要領 |
Research Abstract |
本研究は、学校体育における「表現運動・ダンス」領域のカリキュラムの確立に向けた理論的枠組みを構築するとともに、小学校及び中学校・高等学校の発達に対応した学習内容を選定・配列し、それを基にした授業実践を通して、学習内容モデルの妥当性を検証することを目的とした。研究3年目となる当該年度では、次の視点からの険証を行った。第一の【教師を対象としたダンスの実施状況と学習内容に関する調査研究】については、表現運動・ダンスの授業を担当する教師を対象に、各段階(校種や学年)の授業で取り上げる学習内容とダンスの必修化に対する意識を中心に実施状況の実態を調査した。今年度は中学校・高等学校の教員(文科省・中央講習会参加の全国規模の教員)を対象に調査を実施し、その成果を日本体育学会において発表した。新学習指導要領が告示され実施に向かっている現在、全国規模の実施状況調査の結果は大変貴重であり、高い関心を呼んだ。なお小学校と各都道府県の教育委員会を対象した全国調査については調査内容の検討が済み2010年春に実施の予定である。次の【授業実践による学習内容の妥当性の検証】については、20年度に作成した学習内容と授業構想の理論的な枠組みを基に、小学校・中学校・高等学校の発達段階に対応した典型的な題材・テーマを選び出し、それらが授業実践の中でどのように展開されるのか、実際の授業づくりから関わり、授業実践を通しての妥当性を検証した。一つは、埼玉県女子体育連盟との共同で小学校・中学・高校の授業検証、もう一つは、習志野市立屋敷小学校で1年から6年及び特別支援学級を加えた7つの単元の授業づくり、授業観察を行った。これらの授業実践を通して、発達に対応した学習内容の選定と有効な授業展開が示唆された。最後に、【研究成果のまとめ及び発表】として、理論研究の成果を『女子体育』ダンス指導ハンドブックに理論編・単元の展開編としてまとめるとともに、シンポジウムにおける提言、実技講習の指導の展開など、啓発的な活動を展開し、3年にわたる研究は大きな成果を得た。なお、3年間の研究の成果は学会での発表と学会誌に発表する予定である。
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Research Products
(7 results)