2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
The research concerning the analysis of strikes and pierces in the Kendo game and improvement of the guidance method.
Project/Area Number |
19500519
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Physical education
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Research Institution | Suzuka National College of Technology |
Principal Investigator |
HOSONO Nobuyuki Suzuka National College of Technology, 教養教育科, 教授 (50110127)
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Project Period (FY) |
2007 – 2010
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Keywords | 剣道 / 高等専門学校 / 指導法 / 画像処理 |
Research Abstract |
(1)取得部位と勝率の相関関係解析 剣道の試合における取得部位は、面・小手・胴・突の4カ所に大別される。これまで剣道の試合において勝率の高い選手はこれら4つのポイントを均等に取得していることが経験的にわかっている。しかしながら、このような傾向はあくまで経験的なものであり、具体的な解析データとして明確にされているわけではない。このためまず最初に取得部位と勝率との相関関係を解析し、本校剣道部学生の試合データに基づき勝率に及ぼす取得部位のバラツキの効果を明らかにする。 (2)打突時動作の画像収集および抽出 週末を中心に練習試合を行っているほか年間にわたり高専大会を始め高校および地域の大会に参加している。試合における打突時のデータを収集し画像を分析する。 (3)打突時動作の分析および評価 収集した打突時動作の分析および評価を行う。客観的なデータ収集、評価を続けながら取得部位のポイントにおける観点から指導法の改善を目指す。さらに、稽古時における個々の部員の動きをデータとして収集し、定量的に評価する手法を確立する。 (4)日常の稽古指導の見直し 現在の日常的な稽古は平日放課後に2時間、朝は30分ほど基本稽古があるが朝稽古は強制ではない。寮の点呼の関係で時間が制限されている。年間に換算すると稽古日数は130日程度である。 本研究で収集した打突時の動作解析をもとに日常の稽古指導の見直しおよび指導法の改善を検討する。 (5)遠征よりも練習試合重視の指導法検証について 昨今の中学、高校、高専、大学などのチームの剣士は機会を見つけては県内外等の遠征に参加し技術を身につけている。しかしながら対外試合のみに片寄ってしまうと勝利至上主義となり武道の精神の中の大切なものを見失う恐れがある。本研究で確立した手法を練習試合でも適用し、指導法の検証を行う。 (6)武道本来の目的に向かって 武道・剣道は記録を争う競技ではなく精神的なことが占めるウエイトが大きいと感じられる。その精神はもちろん他者によって身につけてもらうことではなく、日頃の稽古の場で仲間と「切磋琢磨」することにより自分自身の力で身につけるものであると思われる。技術のみにこだわり心の修行を粗末にしては正しい剣道は学べない。このような武道本来の精神も考慮しながらデータ解析結果および指導法改善の評価を行う。さらに、全国高専剣道錬成大会等の機会を通して他高専と共同で分析を行うことにより特に高専における武道教育、徳育の充実にも寄与できる。
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[Journal Article]2007
Author(s)
細野信幸, 川口雅司
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Journal Title
平成19年度高等専門学校教育教員研究集会講演論文集
Pages: 31-34
Peer Reviewed
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