2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500537
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
三浦 孝仁 Okayama University, 学生支援センター, 教授 (30199947)
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Keywords | 障害者ダイバー / 潜水中の神経活動 / 自給式水中呼吸器 / 障害者ダイビング指導団体 / 血圧 / スペクトル解析 / バリアフリーダイビング / 自律神経活動 |
Research Abstract |
パラリンピックに代表されるように、障害者に対する水泳指導はすでに一般的である。一方、水泳が困難な障害者においては息継ぎの可否に原因がある場合が多い。その点では、スポーツ潜水は自給式水中呼吸器により、水面及び水中において息継ぎをすることなく、呼吸が確保される。その為、水泳は苦手だがスポーツ潜水は可能である障害者ダイバーも多い。しかしながら、安全で効率的な潜水指導方法の確立は不十分である。我々のこれまでの十数年にわたる指導経験から、障害者は、障害の程度や種類がさまざまであり、現場においては、臨機応変に対応せざるを得ない部分が多く、初心者と上級者では当然潜水中の緊張感は異なると予測されるが、両者ともにリラックス体験ができると報告している。 また、上肢を用いた水中における移動・停止方法には、いわゆるクロール、平泳ぎ、バタフライなど水泳における上肢の使用方法とは異なり、古式泳法に見られるような独特のパターンが観察された。これらは、指導を受けたわけでなく、障害者ダイバーが繰り返し潜水による経験の中から身につけたものであった。さらに潜水中の心拍応答についての報告はあるが、神経活動について解析されたものは見あたらない。 そこで、今年度は、(1)障害者ダイビング指導団体の現状と課題を調査、(2)潜水活動中の神経活動の推定、(3)障害者ダイバーの障害の種類、(4)障害者ダイバーの血圧及び肺機能について測定した。潜水中の神経活動は、最近開発された超小型ホルターレコーダの防水ハウジングを作製することにより、潜水中のR-R間隔をスペクトル解析することにより神経活動を特定した。バリアフリー全国大会においては、障害者ダイバーの年齢、性別、血圧、肺機能を測定した。障害者ダイバーは年齢層が高く、高血圧者が多く見られ、血圧値は、当日の潜水可否判定の指標となった。
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Research Products
(4 results)