2008 Fiscal Year Annual Research Report
北海道内の過疎地における住民主体の健康づくり支援に関する実践的研究
Project/Area Number |
19500575
|
Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
北澤 一利 Hokkaido University of Education, 教育学部, 准教授 (00204884)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 寿美子 北星学園大学, 文学部, 准教授 (60347739)
|
Keywords | 住民主体の健康づくり / ソーシャルキャピタル / ふまねっと運動 / 高齢者の社会参加 / 健康づくりサポーター / ボランティア活動 |
Research Abstract |
本研究では、釧路市内およびその周辺の過疎地(白糠町、浜中町、弟子屈町、池田町)において、一般の地域住民を対象に、本研究で開発した新しい歩行運動プログラム「ふまねっと運動」に関する講習会と、その指導者養成プログラムの開発を行った。それぞれの講習会では、地域の市町村役場や社会福祉協議会と連携しながら、住民と自治体との間に健康づくりを協働で行うための組織作りを行った。 住民対象に行った「ふまねっと運動」の講習会では、高齢者を対象として社会参加が可能となるようなプログラムを開発した。また、住民のボランティア活動が継続して行えるように、健康づくり活動で必要となる経費を捻出するためのシステムを考案して、高齢者が健康づくり活動を行いながら、活動資源を調達しつつ、健康づくりを進めていけるように工夫した。 その結果、各市町村で住民が主体となって健康づくりを行う「ふまねっとサポーター」が誕生した。その数は、平成21年3月末時点において350人に上る。また、この「ふまねっとサポーター」が北海道内各地で行う健康教室の受講生は、年間のべ1万人を越える。この「ふまねっとサポーター」の養成事業は、研究代表者と地域のNPO法人と連携して行われ、今後の北海道の過疎地の高齢者地域福祉人材養成事業として継続して行うことが決定している。 本研究で作成したテキストや運動プログラムの指導に必要な資料は、次の通りである。1) 「健康教室の手引き」、2) 「ふまねっとステップガイド」、3) 「ふまねっと教本」、4) 「初級サポーター講習ワークブック」、5) 「中級サポーター講習ワークブック」、6) 「ふまねっとインストラクターワークブック」などである。
|