2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500596
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
芳田 哲也 Kyoto Institute of Technology, 工芸科学研究科, 准教授 (00191601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 誠一 京都女子大学, 家政学部, 教授 (90090092)
新矢 博美 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (70201564)
寄本 明 滋賀県立大学, 国際教育センター, 教授 (30132278)
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Keywords | 環境 / 衛生 / 人間生活環境 / 熱中症 / 地球温暖化 |
Research Abstract |
体重計測より測定した成人男女の夏から冬までの水分出納の結果を検討し、季節(環境温度)別に発汗と不感蒸泄による1日の水分損失量(ΣS)と1日のエネルギー消費量(E)との関係をグラフ化した.Eと体重当たりのΣSとの間には夏季(y=0.60x+7.82),冬季(y=0.54x-3.20),全測定日(y=0.53x+4.21)において,それぞれ有意な正の相関関係が認められたが,回帰直線の傾斜(0.53〜0.60)は季節間で類似していた。睡眠時,入浴時の水分損失量については季節やエネルギー消費量による顕著な影響は見られなかった。 水分摂取基準算定に関して,身体活動レベル別の推定エネルギー必要量(厚生労働省;日本人の食事摂取基準2005年版)とE(kcal/day)を同等と考え,本研究で得られたEとΣSとの回帰式からに季節別・身体活動レベル別にΣSを算出した。その結果,身体活動レベルII「ふつう」の夏季におけるΣSは,18〜29歳の成人男性では2.1kg,女性では1.6kg,また同レベルの冬季において,成人男性は1.2kg,女性では1.0kgとなり,これらの値に排便・排尿時の水分損失量を加算することによって,身体活動レベル別に見た夏季と冬季における1日の水分摂取の基準値を算定できる可能性が示唆された. しかし,中・高齢者や子供については調査した被験者数が少なく信頼性が低い可能性があるため,年齢階級を考慮した水分摂取基準算定には至らなかった.
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Research Products
(9 results)