2007 Fiscal Year Annual Research Report
食品ポリフェノールの肝疾患抑制作用とその関連遺伝子に与える影響
Project/Area Number |
19500620
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Research Institution | Nagoya Keizai University |
Principal Investigator |
鈴木 康夫 Nagoya Keizai University, 人間生活科学部, 講師 (30352868)
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Keywords | ポリフェノール / 肝疾患 / 活性酸素 / コラーゲン / クルクミン |
Research Abstract |
『ラット正常肝細胞株Ac2FにおけるmRNA発現に対するクルクミンの影響』 Ac2F細胞を40μMのクルクミンで24時間処理し、β-アクチン(内部標準)、SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)1、SOD2、HO(へムオキシゲナーゼ)-1のmRNA発現をRT-PCR法で解析したところ、クルクミンは、HO-1の発現には、影響を与えないが、SOD1とSOD2で有意に増加させることがわかった。 『ラット正常肝細胞株Ac2Fのコラーゲンゲル収縮に与えるエピガロカテキンガレートの影響』 肝星細胞をコラーゲンゲル上で培養すると、コラーゲンゲル収縮が起こることが報告されている。Ac2F細胞のコラーゲンゲル収縮活性を調べたところ、収縮活性があることがわかった。さらに、TGF-βで刺激を加えるとさらに、収縮活性が高まることがわかった。エピガロカテキンガレートによるAc2F細胞のTGF-βによって刺激されたコラーゲンゲル収縮に与える影響を観察したところ、濃度依存的にゲル収縮が抑制されることがわかった。また、コラーゲン線維形成に与えるエピガロカテキンガレートの影響を調べたところ、エピガロカテキンガレートが濃度依存的に線維形成を抑制することがわかった。
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