2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500688
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
沖田 美佐子 Nara Women's University, 生活環境学部, 特任教授 (70079242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 幾代 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (20144636)
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Keywords | 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD) / 非アルコール性脂肪肝炎(NASH) / 血漿脂肪酸組成 / サイトケラチン18M30 / ジホモ-γ-リノレン酸 / エイコサペンタエン酸 / ビタミンE |
Research Abstract |
1. 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)患者の栄養指導効果 NASH患者の栄養指導を6ヵ月間行い、肝機能検査値、血清CK18M30、赤血球膜リン脂質の脂肪酸分析からその効果を検討した。食事内容の改善とくに魚類の摂取とn-3系多価不飽和脂肪酸摂取の増加に伴いCK19M30ならびに肝機能検査値の改善を認め、NASHにおける食事指導の重要性を示した。 2. NASH患者における抗酸化ビタミンおよびEPA補給効果 NASHにおける酸化ストレスの軽減と炎症の抑制を目的に、食事指導とともにビタミンE(300mg/日)とC(600mg/日)およびEPA(1,800mg/日)の補給を12週間試みた。ビタミン投与群では食事指導のみの群に比し、ALTとTNF-α値の低下を認めた。EPA投与の効果は明らかでなく症例数を増加しての検討が必要と考えられた。 3. 肥満の予測因子の解析 健診受診者の食事調査、身体計測、臨床検査、血漿脂肪酸組成分析、サイトカイン測定などを行い、日本人男性においてEPAの摂取が腹部肥満とそれに続くメタボリックシンドローム発症の予防に重要な役割を果たすことを示唆した。 4. 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の諸検査値と栄養指標の関連性 NAFLDでは血清CK18M30の上昇と血漿リン脂質ジホモ-γ-リノレン酸の増加を認め、これらの指標はNAFLDの病態把握に有用と推測された。
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Research Products
(9 results)