2007 Fiscal Year Annual Research Report
食品摂取の多様性が食生活と健康に及ぼす影響に関する研究
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19500691
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
小林 実夏 Otsuma Women's University, 家政学部, 准教授 (50373163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 基 国立がんセンター, がん予防・検診研究センター・予防研究部, 室長 (60392338)
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Keywords | 栄養疫学 / 食事評価 / 食生活 / 多様性 / 健康 |
Research Abstract |
近年、青年期女性では20歳代の23%がBMI<18.5の低体重者(やせ)であったという国民健康・栄養調査の結果にもあるとおり、強いやせ願望のため無理なダイエットから、食物・栄養素摂取の偏りを起こし、筋肉量の低下に加え、貧血や骨粗鬆症も懸念される。また、無理なダイエットによる低体重は基礎代謝量の低下をももたらし、中高年齢期になるとエネルギーをなかなか消費できないため、余ったエネルギーが脂肪として体内に蓄積しやすくなり、かえって肥満をおこしやすくなることも考えられる。青年期女性での食品摂取の多様性と健康指標、生活習慣との関連を検討し、「多様な食品を食べる」ことの科学的根拠を示すことは重要である。そこで、平成19年度は、女子大学生(19-22歳)271名に24時間思い出し調査法による食事調査とその他の生活習慣・疲労に関する調査を行うとともに、身長、体重、体脂肪、皮下脂肪厚、ウエスト周囲、ヒップ周囲等の身体測定を行い、同時にメタボリックアナライザーによって基礎代謝量も測定した。食事調査から算出された摂取食品数によって対象者を4分位にし、生活習慣、疲労度、身体計測値、基礎代謝量との関連を詳細に検討した。1日に摂取する食品数の最も少ない群では、総エネルギー、カルシウム、ビタミンAの平均摂取量が推定平均必要量を満たしていなかった。体重、体脂肪率、皮下脂肪厚、BMI、基礎代謝等に群間の差はみられなかったが、1日に摂取する食品数の最も少ない群ではBMI≧25の者が他の群に比べて有意に多かった。1日に摂取する食品数の少ない群では「あくびがでる」「眠い」といった身体症状を訴える割合が高い傾向があった。以上の結果より、食品の多様性は、青年期女性の望ましい食物摂取習慣、身体状況等に関連していることが示唆された。これらの結果については、「10th ASEAN FOOD CONFERENCE, Selangor, Malaysia, 21-23 August 2007」にて発表を行なった。
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Research Products
(2 results)