2007 Fiscal Year Annual Research Report
行動科学に基づく高学年児童への食育支援プログラムの検証
Project/Area Number |
19500696
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Research Institution | Nagoya Bunri University |
Principal Investigator |
辻 とみ子 Nagoya Bunri University, 健康生活学部, 准教授 (20269666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青山 頼孝 名古屋文理大学, 健康生活学部, 教授 (00023432)
武山 英麿 東海学園大学, 人間健康学部, 助教 (50347407)
橋本 和佳 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (90201706)
佐々木 敏 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70275121)
川田 智恵子 愛知県立看護大学, 看護学部, 学長 (60010013)
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Keywords | 栄養学 / 食育支援 / 高学年児童 / 行動科学 |
Research Abstract |
【目的】本研究は、稲沢市教育委員会、学校保健委員会と協働して、高学年児童に食育支援ならびに栄養アセスメントを実施し、食育支援プログラムの開発のための理論の枠組みを構築する。【方法】1.管理栄養士養成課程4年生が介入授業実施。子どもを通して母親への食行動変容をも目指した。2.4種類の調査とその栄養アセスメント{(1)身体計測、(2)食生活調査(アンケート調査)、(3)食事調査((1)秤量法による連続4日間の食事記録、(2)簡易版自記式食事歴法による調査10歳用)、(4)24時間蓄尿}を行った。3.e-LearningをWeb上で開設した。【結果】高学年児童への介入授業は、(1)なぜ、毎日食事を食べるのか、(2)好き嫌いをなくして何でも食べよう、(3)バイキング形式で自分にふさわしい食事を選ぼう、の各テーマで行った。その結果、朝食の栄養バランスがよくなった。子どもと真剣に向き合い料理をするようになり、子どものこころが落ち着いた。料理をよく手伝うようになった。など効果を確認した。食事記録から算出した水溶性ビタミン摂取量と尿中排泄量との関連性は、最近の数目間がよく反映されていた。行動変容段階モデルを応用した食生活調査を行った結果、「食生活で気をつけていることはあるか」という質問では、無関心期は31.5%、維持期は14.2%であった。「副菜は1日2回以上食べる日が何日ありますか」では、"毎日""ほとんどない"と回答したものは、無関心期で41%、18%、維持期で70%、5%であった。【考察】3か月間といった介入授業を通して、子どもの食に関する意識や家庭での食生活によい影響を及ぼした。行動変容段階モデルを応用した各ステージ別に食育支援のe-LearningをWeb上に開設し継続・習慣化を目指している。栄養アセスメントから咀嚼や睡眠が新たに浮上している。平成20年度は咬合性の調査を踏まえた科学的根拠を基に食育支援プログラムの実践的応用の検証を進めていきたいと考える。
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Research Products
(1 results)