2007 Fiscal Year Annual Research Report
授業を支援する「雪」に関するWebコンテンツの新展開と教員研修モデルの開発
Project/Area Number |
19500712
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
高橋 庸哉 Hokkaido University of Education, 教育実践総合センター, 教授 (60236297)
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Keywords | 雪 / Webコンテンツ / 総合的な学習の時間 / ワークシート / 教員研修 / 科学教育 |
Research Abstract |
1.児童用ワークシートの制作 Webページ「北海道雪たんけん館」を利用して、多くの教師が授業に容易に取り組めるように、以下のワークシートを開発した:(1)「雪の結晶」(中谷宇吉郎の研究及び雪の結晶の形、観察),(2)「冬の暮らしを考える」(暖房と燃料消費量などから冬の暮らしのあり方を考える),(3)「これは英語でなんて言うの?」('What's this in English?'という表現をゲームなどにより学ぶ),(4)「私の名前は〜です」(('My name is….'という表現をゲームなどにより学ぶ)。 2.ホームページ充実のための基礎資料収集 春先の畑への融雪剤撒布は社会科、理科両面から優れた教材となり得るので、ラジコン・ヘリコプタを用いて、空撮を行った。得られた写真等を次年度教材化していく。また、空港の除雪に関するページを制作するために、千歳空港を基礎調査した。 3.コンテンツ普及を図る教員研修事業の実施 雪の学習に関する教員向けセミナーを実施し、全道各地から65名の参加があった。冬の暮らし・冬の生き物・冬の遊び・英語などの授業作りワークショップや雪の学びの意義を考えるシンポジウムなどを実施した。事後のアンケート調査に依れば、5段階評価4.4で、89%が教室で使える内容があったと答えた。メーリングリストで教材紹介等を行うと共に、雪の観察講習会や出前授業により継続的にサポートした。また、雪の学習研究会を札幌市内小学校と共催で実施した。全道各地から98名の参加があった。公開授業「雪国"札幌"に生きる」及び提案授業「すぐに実践できる雪のカリキュラム」を実施し、開発したワークシートを使って、どのように実践を進めていけるか示した。事後アンケートによれば、研究会の満足度は5段階評価で4.6と大変好評であった。
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