2007 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイムIT活用を基軸とした科学教育の新展開と理科支援システム構築
Project/Area Number |
19500728
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小林 昭三 Niigata University, 人文社会・教育科学系, 教授 (10018822)
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Keywords | ITセンサー / リアルタイムIT活用 / GPS活用システム / 理科学習モジュール / 無線LAN接続したITセンサー活用 / 理科支援システム / active-learning |
Research Abstract |
科学概念の形成に効果的な教授・学習モジュール群の研究開発を行った。最新のITセンサー(距離センサーや圧力センサー、電磁気や熱や物質分野の各種センサー)等で、実験・現象をリアルタイムに分析・解析する効果的で実効性のある教授・学習コンテンツや学習モジュール群を研究開発した。特に、最近の身近な玩具「ホバーサッカーやホバーホッケイ」を空中に浮揚させることで、手軽に床面との摩擦抵抗を無視できるほど小さくし、これらを各種センサーや運動分析ソフトで解析するようなIT活用法により、運動の法則に関する鍵概念を形成する新たな実験手段として開発・発展させて、より体系的で網羅的な教授・学習システムの構築を展望しつつある。さらに、携帯性に富む無線LAN接続したITセンサーの活用やGPSシステムの教育的活用による新たな教授・学習コンテンツの作成を進めて、active-learning型学習モジュールを大幅に発展させる新しい試みを実施している。 そうしたITセンサーや現象分析ソフトの利用法や授業の改善法に関する授業や講義を中学生や高校生や名城大学の研究会で行うような授業実践や普及活動を蓄積した。また、教員研修、研究会、シンポジウムやワークショップなどにおいて、こうした成果を発表・普及する活動を蓄積してきている。 モロッコで実施されたICPE国際物理教育会議の講演やワークショップでこれらの研究成果を発表し研究交流・連絡を行った。さらに、米国のヴァニアー理科機器会社を訪問し、国際的な理科教育のネットワーク化と最新のIT活用による理科支援システムの構築を目指して相互連携を強化した。さらに、近隣の韓国を訪問して、成果の交流や普及のため日韓合同シンポジウムを企画実施し、小学校・中学校・KERISなどのICT活用教育を視察して、理科支援システム構築に関する交流・検討を試みた。
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Research Products
(10 results)