2007 Fiscal Year Annual Research Report
探究学習と環境学習を柱とする小中学校理科カリキュラム編成を目指す教材群の開発
Project/Area Number |
19500740
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
広木 正紀 Kyoto University of Education, 京都教育夫学・教育学部, 教授 (30115977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 正志 京都教育大学, 教育学部, 教授 (70149558)
村上 忠幸 京都教育大学, 教育学部, 教授 (20314297)
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Keywords | 理科 / カリキュラム / 教材 / 探究学習 / 環境学習 |
Research Abstract |
1.教材の収集:探究学習の観点と環境学習の観点から理科教材の発掘調査を行った。海外についてはカナダに赴いて、学校現場の視察を行うとともに、教科書や関連資料を収集した。それらの資料と、日本の明治から平成にかけての教科書や関連資料から、探究学習と環境学習に関わりある活動教材を抜き出し、それぞれの要約を、モジュールとして整理し、データベースづくりを行った。 2.KJ法の適用を通した系統化の視点の検討:理科に関わる活動モジュールを、探究学習の観点と環境学習の観点に基づいて整理・系統化するための検討を、1のデータベースをもとにKJ法に準じた方法(広木ほか1989a・b,1990,1992,1995,1997,1998,2001,2003)を用いて行った。その結果、探究学習の観点と環境学習の観点を踏まえたカリキュラム骨格として、既提出の"学びにおける三つの段階"(広木1996,1997,2000,2002)の考えを基本としつつも、それを改変した、次の大枠が考案された。 段階1「馴染む段階」、段階2「環境への気づき(存在への気づきと関係への気づき)と理解の段階」、段階3「探究・工夫の段階」 3.教材補充の検討:探究学習の観点と環境学習の観点を踏まえて試作されたカリキュラム骨格に基づき、「水」の学習を例に、活動教材のカリキュラム骨格への配置について検討を進めた。その結果、水の自浄作用に関わる教材、保冷・保温作用に関わる教材等、補う必要のある探究教材が、いくつか判明してきた。
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Research Products
(5 results)