2008 Fiscal Year Annual Research Report
探究学習と環境学習を柱とする小中学校理科カリキュラム編成を目指す教材群の開発
Project/Area Number |
19500740
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
広木 正紀 Kyoto University of Education, 教育学部, 教授 (30115977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 正志 京都教育大学, 教育学部, 教授 (70149558)
村上 忠幸 京都教育大学, 教育学部, 教授 (20314297)
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Keywords | 理科 / カリキュラム / 教材 / 探究学習 / 環境学習 |
Research Abstract |
1. 教材の収集とモジュール化:前年度に引き続き、探究学習と環境学習の観点から、理科における活動教材の発掘調査を行った(海外については、フィンランドに赴いて学校現場の視察を行い、教科書や関連資料を収集して、その中から活動教材を抜き出した)。それらの活動教材を要約して「活動教材モジュール」として整理し、前年度から作成している「活動教材モジュールのデータベース」に加えた。 2. 収集教材の、カリキュラム骨組み案への配置: 1)「探究学習と環境学習の観点を踏まえて前年度に作成したカリキュラム骨組み案」(段階1「馴染む段階」、段階2「環境への気づきと理解の段階」、段階3「探究・工夫の段階」)に、1のデータベースにおける活動教材モジュール群を配置し、「探究学習と環境学習の観点を踏まえた、学習活動例付きの暫定カリキュラム案」を作成した。 2) 現行の学習内容だけを「平成20年度に作成したカリキュラム骨組み案」に配置してみた。この作業を通して、暫定カリキュラム案を現行のものと比較的に検討した。 3. 補充を必要とする活動教材の開発:2の2)における「暫定カリキュラム案と現行のものとの比較検討」に基づき、「小・中学校の現行理科に、探究学習と環境学習の観点からどのような活動教材を新たに補充することが必要か」を整理した。それを踏まえて、新たな教材の開発と既存教材の改変を、観察・実験および、小学校・中学校・大学(教職課程)の授業を介して行った。 4. カリキュラム案の作成:2の1)の暫定カリキュラム案に3の開発教材・改変教材を加えて、「探究学習と環境学習の観点を踏まえた、学習活動例付きのカリキュラム案」を作成し、現行カリキュラムとの関係を整理した。 本研究の成果は、日本のこれからの理科カリキュラム改善への試案を、(1)探究学習と環境学習の観点から、(2)補充活動教材とともに、提案できたことだと考える。
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Research Products
(5 results)