2007 Fiscal Year Annual Research Report
植物のバイオマス生産から学ぶ理科教育指導プログラムとその教材開発
Project/Area Number |
19500748
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
安藤 秀俊 Fukuoka University of Education, 教育学部, 准教授 (70432820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 和貴 愛媛大学, 農学部, 准教授 (50253323)
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Keywords | バイオマス / 植物栽培 / 理科教育 / 種子発芽 / イグサ / 光透過率 |
Research Abstract |
本研究の目的は、大学の「ネイチャーウォッチング」の授業や学生の卒論・修論指導を通して、体験的に植物のバイマス生産に関する実験・実習を行ない、その中で効果的な理科教育指導プログラムとその教材開発を行うことである。具体的には、小学校や中学校の理科(第2分野、生物)や、高等学校の生物Iの授業で、実際にバイオマス生産の観点から理科教育が実践可能な形で、種子の発芽や植物の光合成・呼吸に関する測定装置などの教材・教具、実験器具の開発を試みる。 19年度においての3点である。第1点は、大学の授業「ネイチャーウォッチング」において、初頭理科を専攻する学生に対して、植物の栽培などに関する意識調査とその因子分析を行い、論文(日本生物教育学会、生物教育47(3)、2007)にまとめた。その結果、調査対象の学生からは、「動植物への好感」「動物への愛護・植物の世話」という因子が抽出され、概ね栽培や飼育や飼育活動に好意的な意識が認められた。 次に、トウモロコシやインゲンマメを材料とし、主に小学校5年生の種子発芽に関する実験を行い、論文1(日本農業教育学会、日本農業教育学会誌39(1)、2008)および学会発表1(日本科学教育学会)を行った。その結果、最適発芽温度(23℃、30℃)や最適土壌水分域(24%)を中心に条件を変えることにより、小学校においても探究的な課題学習の題材として有効であることがわかった。また3点目として、イグサを材料とした乾物生産を解析する目的で、模擬的なイグサ群落を作出し、群落の光透過率を測定した。この調査の成果は、日本科学教育学会と日本生物教育学会で発表を行った。
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Research Products
(5 results)