2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500797
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
金平 蓮 Nagoya Institute of Technology, 工学部, 准教授 (80262947)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 英雄 工学研究科, 工学研究科, 教授 (60024345)
楊 衛平 愛知淑徳大学, 文化創造学部, 教授 (20308993)
八木橋 信 名古屋工業大学, 工学部, 助教 (50432290)
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Keywords | マルチメディアと教育 / 情報提示と訓練 / 人工現実感技術 / 鍼治療 / 医学工学 / モデリング / 直接操作 / 力情報の提示 |
Research Abstract |
近年日本では医師と医学生を始め一般人特に高齢者は東洋医学および鍼診療への期待が高まりつつある。鍼師の育成が急務となり,これから鍼教育、訓練の必要性が年々増えていくと予想される。鍼治療は実践的な要素が多く,高度な技法を修得することは学習訓練に不可欠であり,繰り返し練習によって技術を身につけることが最も重要である。コンピュータを用いた学習訓練システムは繰り返し訓練することができるというメリットがある。更に鍼灸師の育成においては,単純に教材の学習でなく,高臨場感とリアルタイムの正誤判別を利用しながら実際の操作を練習できる学習、訓練の環境と方法が求められる。 本研究では初年度において人主現実感を用いた鍼治療学習訓練システムの提案と構成を行い,コンピュータ内に3次元人体ツボモデルの腕のモデルを生成した。人体ツボモデルを用いてツボの位置,深さ,役割,刺鍼点などの情報提示を行い,学習者にリアルタイムの正誤判定の提示ができるようになった。これから来年度の研究計画を実行できるようにさらに人体ツボモデル化を充実させる必要がある。 本研究で提案した教育訓練システムの特徴として視覚情報提示と同時に鍼の微細な操作法の提示も行う。しかし,今までの鍼師の養成には繰り返しの練習によって感覚で覚えるしかなかったため,操作法にあたる速度や力などの定量的な測定と解析のデータがほとんどない。そこで,本研究では定量的な操作情報の提示ができるために,まず鍼師の微細な操作要素を測定、解析を行い,力を含めた鍼治療時の操作動作を解明する必要がある。そして,訓練のための指標を確立し,直接操作できる鍼治療デジタル教育訓練システムの開発を進めていく。
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Research Products
(2 results)