2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19500797
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Research Institution | Fujita Health University College |
Principal Investigator |
金平 蓮 Fujita Health University College, 専攻科, 教授 (80262947)
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Keywords | マルチメディアと教育 / 情報提示と訓練 / 人工現実感技術 / 鍼治療 / 医学工学 / モデリング / 直接操作 / 力情報の提示 |
Research Abstract |
近年世界的に東洋医学や鍼灸治療への期待が高まってきて鍼師の育成が急務となる。鍼治療は実践的な要素が多く、高度な技法を修得することは繰り返しの学習訓練が不可欠である。本研究では人工現実感を用いた鍼治療教育訓練システムを提案した。それを用いて繰り返しの学習と練習ができると同時に、テキストや平面図の教材学習のかわりに、コンピュータ内の3次元モデルを用いて高臨場感の学習・訓練の環境を実現した。更にリアルタイムの正誤判別を利用することで、今まで確認しにくい学習訓練の結果を評価することができるようになった。 本研究では初年度において人工現実感を用いた鍼治療学習訓練システムの提案と構成を行い、コンピュータ内に3次元人体ツボモデルの腕のモデルを生成した。人体ツボモデルを用いてツボの位置、深さ、役割、刺鍼点などの情報提示を行い、学習者にリアルタイムの正誤判定の提示ができるようになった。さらに本年度では人体ツボモデルを充実させ、頭部ツボモデルを用いて切皮(刺入)角度の学習訓練システムを構築し、提案手法の有効性を確かめた。 実は今までの鍼師の養成には繰り返しの練習によって感覚で覚えるしかなかったため、操作法にあたる速度や力などの定量的な測定と解析のデータがほとんどない。そこで、本年度では鍼の微細な操作を定量的に提示できるように、まず鍼師の切皮操作を測定・解析を行い、鍼治療時の切皮動作を解明し定量化を行った。そして、リアルタイム正誤判断ができるように、切皮速度の指標を確立した。そこで、教育現場や臨床医師との検討を重ねながら、より臨場感と操作感の高い教育訓練システムの開発を図る。
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Research Products
(3 results)