2007 Fiscal Year Annual Research Report
在留外国人子女のためのアイデンティティを考慮した理科教育の実践的研究
Project/Area Number |
19500824
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Research Institution | Toin University of Yokohama |
Principal Investigator |
中丸 久一 Toin University of Yokohama, 工学部, 講師 (40172390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤堀 正宜 桐蔭横浜大学, 工学部, 教授 (00167826)
パラシオス アルベルト 桐蔭横浜大学, 工学部, 教授 (40267646)
角替 弘規 桐蔭横浜大学, スポーツ健康政策学部, 准教授 (10298292)
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Keywords | メディア教育 / 理科教育 / 外国人子女 / 外国人生徒 / アイデンティティ / 理科実験 / コリオリ力 |
Research Abstract |
外国人子女は母国を離れ、まったく生活環境、気候が異なる日本に両親の就労のために来日して来る。まず、第一に日本語修得が彼らを苦しめる。さらに、理科の授業では、理科の用語が日常用語と異なる為、さらに苦労し、やがて勉学意欲をなくすこともあると聞く。これをなくすため、我々は視覚的に訴えるデジタル理科教材を作成し、CD化した教材を日本語教師を通して利用してもらってきている。在留外国人子女のための理科教材の作成にあたり、彼らのアイデンティティを維持するためには、母国で行なわれている理科教育を考慮に入れる必要性があると思うに至った。そこで、今回は、ペルーの中学校を訪問し、現地で行なわれている理科教育・実験を視察してきた。実験の様子はビデオテープに収めたので、それをいつでも見ることは可能である。実験はスペイン語で行なわれているので、それを直ちに外国人子女に利用できないこともないが、日本の教育現場と照らし合わせるためには、日本語のナレーターを入れ、日本の理科の教員、もしくは日本語教師を通して、外国人子女の理科教育に役立つような教材にしなくてはならない。その作業を現在行なっている。このコンテンツとは別に、理科の力学を題材とした理科コンテンツ(ビデオ)を作成してきている。南半球と北半球では、台風の渦の巻き方が逆である。この原因となるコリオリカを実感として感じるため、回転している円板上でボールを投げたときのボールの曲がり方を観察した。それを映像に撮り、視覚的にコリオリの力を理解するコンテンツを作成している。このコンテンツは応用物理学会で発表。映像はパソコンの画面上で見ることができ、理科の教育に携わっている教員からも評価を受け、理科の授業に使用したいとの要望があり、CD化したものを配布している。
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Research Products
(1 results)