2008 Fiscal Year Annual Research Report
音声映像合成モデルによる英語情動学習支援システム開発のための研究
Project/Area Number |
19509003
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
ヤーッコラ伊勢井 敏子 Chubu University, 人文学部, 准教授 (00454364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広瀬 啓吉 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (50111472)
森島 繁生 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (10200411)
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Keywords | 英語 / 情動・感情 / 学習支援システム / 音声 / 映像 / 声合成・顔合成 / 韻律 / 学習者 |
Research Abstract |
本研究は音声映像合成モデルによる英語情動学習支援システム開発を目指し,まず,英語情動・感情を日本人英語学習者がどのように認知するかを体系的に明らかにすることを目的とした。情動(感情)は母語話者にとっても認知は一律でなく,日本文化と大きく異なる文化圏で使われる英語のような外国語を習得する場合には,その認知は容易ではない。英語教育や英語音声教育において,日本人等が英語情動をどのように認知するか,また,情動とイントネーションの関係もあまり明らかになっていない。情動はイントネーションにおけるフォーカスとも関連している。これらを明らかにすることは,英語教育面で重要であると同時に学問的にも新局面を拓くものである。 平成20年は,(1)平成19年に集積した音声および音声付画像データベース(英語情動18種)を用いて,非母語話者を対象とした認知実験をおこなった。中国語話者の認知パターンは英語話者等と似ているが,日本人英語話者とは異なること,また,物理音響特性としてイントネーションパターンと距離がより近く,認知パターンとの比較においてはF0よりIntensityの方が距離は近いことがあきらかになった。(2)本研究を進める中で,合成音声を作成する前に基礎研究として認知実験が大量に必要であること,顔画像については技術的にいまだ困難があることも明らかになった。合成音声や合成顔画像を用いた実験は今後の課題とする。(3)本システム開発に必要となる画像処理と音声処理を進める中で、3D母音表示、および3DCGを用いた構音運動も応用基礎研究として開始し,英語教育上の音声研究・音素学習に役立てる見通しもでてきた。
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Research Products
(8 results)