2008 Fiscal Year Annual Research Report
エアロゾル吸収係数の空間分布を測定しリアルタイム公開するシステムの構築
Project/Area Number |
19510003
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山形 定 Hokkaido University, 大学院・工学研究科, 助教 (80220242)
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Keywords | エアロゾル / 光学的吸収係数 / すす / 校正 / フィールド観測 / PHS / Windows Mobile / 電子メール |
Research Abstract |
吸収係数測定装置の校正方法の確立 吸収精度に最も大きく影響していた流量変動が解決したことを受け、測定装置の校正方法を確立した。市販のローソクを用い高濃度のスス粒子を発生させること、それを容器内に採取し校正可能なエアロゾルとして調製することに成功した。このエアロゾル調製法を基に、フィールドに設置されたエアロゾル光学的吸収係数測定装置の校正法を確立した。まず、校正対象の測定装置および標準測定装置に、吸収係数が大気エアロゾル上限を越えるレベルから一般大気レベルまでのエアロゾルを、同時・連続的に供給可能なシステムを構築した。ついで、このシステムをアタッシュケースに収納可能なサイズにまとめ、実際にフィールド観測の現場で校正が可能なものとした。このシステムと標準測定装置を現場に持ち込み並列運転することでフィールド観測に設置された測定装置の校正が可能となった。 PHSを用いた連続データ送信試験 測定機器からシリアル通信で受けたデータを1時間毎に電子メールの添付ファイルとして送信するPHSシステム、および電子メールに添付されたファイルを自動的にデータベース化するシステムの通年運転試験をおこなった。PHSはWindows MobileをOSとしているが、2〜3ヶ月に一回程度システムのフリーズが起きた。しかし、再起動することにより、データ欠損は数時間レベルで回避可能であった。このシステムを使用することにより札幌市内において、ほぼ完全なエアロゾル光学的吸収係数の通年データ取得に成功した。
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Research Products
(2 results)