2008 Fiscal Year Annual Research Report
環境教育による持続可能な環境配慮型行動への変容に関する研究
Project/Area Number |
19510040
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
林山 泰久 Tohoku University, 大学院・経済学研究科, 教授 (20260531)
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Keywords | 教育環境 / 地球温暖化問題 / 費用便益分析 |
Research Abstract |
本研究では, 現在偏重型選好, すなわち, 個人は遠い将来よりも近い将来を偏重する傾向を個人の主観的割引率に関するアンケート調査を実施することにより, 定量的に明らかにした. この際, プロトコル分析を行うことにより, 如何なる環境教育の方法およびあり方が有効であるかを検討する. このことにより, 本研究で構築した理論モデルの適用可能性を吟味することができた. (1) 環境教育におけるプロトコル分析 アンケートの調査結果データを用いて, 環境教育と行動変容に関する心理プロセスモデルとの因果関係を明らかにするためにプロトコル分析を実施した. 本研究におけるプロトコル分析の手順は, 分析可能な文の選別, 命題の抽出, 行為命題の抽出の3段階からなる. 特に, 環境ボランティアの経験の有無や環境に関する情報の理解と認知が行動変容に与える影響が明らかになった. (2) 調査結果の統計解析 プロトコル分析結果に基づき, 本研究において構築した環境教育による態度・行動変容を説明し得る態度・行動変容モデルの構造推定を行った. その結果, 財・サービスの消費方程式の構造推定を行い, また, モデルの説明変数の感度分析および数カ所で実施した事例分析の計測結果を比較し, することにより, 本研究の実証的有効性および頑強性を吟味した.
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Research Products
(12 results)