2008 Fiscal Year Annual Research Report
知識マネジメント技術を活用した湖沼流域管理のための情報抽出
Project/Area Number |
19510053
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Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
関野 樹 Research Institute for Humanity and Nature, 研究推進戦略センター, 准教授 (70353448)
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Keywords | 湖沼流域管理 / データベース / 知識ベース / 環境問題 / 学際研究 |
Research Abstract |
本研究は、湖沼流域管理に必要な情報を多量の情報資源の中から「知識マネジメント技術」を活用して効率よく抽出する手法を構築すると共に、その有効性やそれを効率的に運用するための要件を明らかにしようとするものである。 平成20年度は、19年度に構築された知識ベースシステム(LAKES)について、ユーザインターフェースの見直しを行いなどの最終的な調整を進めた。また、19年度に作成された世界各地の湖沼およびその流域に関する資料の情報をテストデータとして用い、運用試験を行った。この結果、データ量の増加に伴って処理速度が著しく低下する現象が明らかになり、検索方法について検討がさらに加えられた。さらに、LAKESが用いるデータ形式であるXMLのデータを直接検索するためのXMLネイティブデータベースについて技術仕様等の調査を行い、今後の問題点の改善やシステム公開のための材料とした。 システムの公開については、テストデータ用の資料を提供した(財)国際湖沼環境委員会(ILEC)とも協議を進め、ILECが保有する世界湖沼データベースや同じくILECが実施しているJICA研修および国内外で実施されている湖沼流域管理に関する各種プロジェクトなどで活用するための技術的・組織的な問題点について検討した。 現在、システムの公開元として想定していたILECにおいて、Webサーバを初めとするネットワークシステムの見直しが行われているため、本研究において構築されたシステム及びデータの公開は見送られている。今後、体制が整い次第、ILECなどの国際的なネットワークを有する機関を通じて成果を公開する予定である。
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