2008 Fiscal Year Annual Research Report
アゾ染料廃水の微生物による完全無毒化処理技術の開発
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19510096
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Research Institution | Niihama National College of Technology |
Principal Investigator |
早瀬 伸樹 Niihama National College of Technology, 生物応用化学科, 教授 (00311100)
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Keywords | アゾ染料 / 微生物分解 / 芳香族アミン化合物 |
Research Abstract |
1. アゾ染料脱色菌と芳香族アミン分解菌の混合培養によるアゾ染料完全分解の検討 アゾ染料脱色菌であるAeromonas属B-5株とスルファニル酸分解菌Bradyrhizobium 168株の混合培養により、オレンジIIの脱色及びオレンジIIの脱色より生成するスルファニル酸の分解を試みたところ、脱色は進行するもののスルファニル酸の顕著な分解は観察されなかった。現在、この原因及び対策について検討を進めている。一方、アゾ染料であるBordeanxSのアゾ結合を還元的に開裂してアゾ染料を脱色するActinobacillus B-11株により脱色した溶液中に含まれる芳香族アミン化合物である4-アミノ-1-ナフタレンスルホン酸を白色腐朽菌が生産するラッカーゼで処理を試みたところ、4-アミノ-1-ナフタレンスルホン酸濃度の減少を確認できた。 2. アゾ染料脱色菌の固定化方法の検討 ゲル径約1mmのアルギン酸ゲルに固定化したアゾ染料脱色菌Aeromonas属B-5株を充填したカラムを用いて連続脱色試験を行った。100mg/LのBordeaux Sを含んだ人工合成下水培地を滞留時間約7時間〜10時間で流入させると90%以上の脱色率で120時間以上の連続運転が可能であった。 3. 芳香族アミン化合物分解菌の分解性能評価 平成19年度に分離したBradyrhizobium 168株を用いて、芳香族アミンであるスルファニル酸の分解性能を評価した。スルファニル酸を単一炭素源とした無機塩培地だけでなく、人工下水培地においてもスルファニル酸の分解活性を有していることが明らかになった。
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Research Products
(4 results)