2007 Fiscal Year Annual Research Report
緊急地震速報を利用した入力地震動波形のリアルタイム推定手法構築と構造制御への応用
Project/Area Number |
19510186
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Research Institution | Taisei Technology Center, Taisei Corporation. |
Principal Investigator |
長島 一郎 Taisei Technology Center, Taisei Corporation., 建築技術研究所・防災研究室, 次長 (10374042)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 智昭 大成建設(株)技術センター, 建築技術研究所・防災研究室, 課長 (20374043)
内山 泰生 大成建設(株)技術センター, 建築技術研究所・防災研究室, 課長代理 (30374044)
欄木 龍大 大成建設(株)技術センター, 建築技術研究所・防災研究室, 課長代理 (40374045)
糸井 達哉 大成建設(株)技術センター, 建築技術研究所・防災研究室, 主任 (60393625)
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Keywords | リアルタイム地震防災 / 入力地震動 / 地震動シミュレーション / システム同定理論 / 部分空間法 / 状態方程式 / 緊急地震速報 / 構造制御 |
Research Abstract |
地震発生時に緊意地震速報による震源位置時報と震源近傍の観測地温動波形を利用して、震源から離れた想定地点の主要動の時刻歴波形をその到達前に推定する、「入力地震動波形のリアルタイム推定手法」を構築する事を目的とする。 震源近傍と想定地点間の地震動波形の伝達特性モデルが、震源位置のずれ、破壊形式やマグニチュードの違い等、震源特性の違いに対してどの程度ロバスト性を有するかを調べるため、地震動のシミュレーション波形を用いた検討を行う。例題として、2005年紀伊半島南東沖地震を対象として地震動伝播シミュレーションを行い、伝播経路が近い東南海地震の結果等とも比較する。平成19年度は、南海トラフ沿い軟弱推積層を考慮した伝播経路地盤モデルを作成し、2005年紀伊半島南東沖地震のシミュレーションを行った。軟弱堆積層に地震波が滞留して継続時間が延びる観測記録の特微が再現できる事がわかった。次年度は、本モデルによるシミュレーション波形に対して検討を行う。 人力地震動波形の推定時報を、震源近傍の観測点から地震動予測地点までリアルタイム伝送する時間遅れについても実証的な検討を行った。平成19年度は、大成建設の技術センターと本社支店間を結ぶ企業内LANを利用して、地震計からA/D変換器でパーソナルコンピュータへ取り込んだ時刻歴データを、デジタルフィルター処理をして、TCP/IPによる通信でリアルタイムデータ伝送するシステムを試作し、実証試験を行った。サンプリング振動数100Hzで、16サンプル波形(0.16秘間)単位で伝送する試験を行ったところデータ、伝送時間遅れは干均で250msec程度であるが、ネットワークの状況によっては更に遅延が生じる場合があることが判明した。
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Research Products
(2 results)