2009 Fiscal Year Self-evaluation Report
Comparative study of Korea and Vietnam on memories of the Korean military's participation during the Vietnam War
Project/Area Number |
19510247
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Area studies
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
ITO Masako Kyoto University, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (20327993)
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Project Period (FY) |
2007 – 2010
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Keywords | ベトナム戦争 / 韓国軍 / 戦争の記憶 / 和解 / NGO |
Research Abstract |
ベトナムでは、ベトナム戦争に勝利したことは現在の政権の正当性の根源であり、苦しい戦いを戦い抜いて輝かしい勝利を手にした過程こそが、現在のベトナムの公定記憶となっている。また米国に次ぎ多くの兵士を派遣した韓国では、ここ10年ほどの間に、ベトナム戦争に派遣されていた韓国軍が、多くの民間人虐殺事件をおこしていたことが報道されて、英雄物語として語られてきたベトナム戦争をめぐる記憶に大きな混乱が起こった。 本研究では、(1)ベトナム戦争をめぐる国家レベルの対応と戦争被害地の対応、またNGOの活動を対比させながら、戦争被害に対する謝罪と、和解の進展のあり方を検討する。(2)被害国と加害国における戦争をめぐる公定記憶と、公定記憶にならない記憶の交錯や、民主主義国家と記憶のあり方の多様性の関係について考察する。
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Research Products
(1 results)