2008 Fiscal Year Annual Research Report
現代における判断力の思想的可能性の検討-カント判断力概念の包括的再考を通じて-
Project/Area Number |
19520009
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
小野原 雅夫 Fukushima University, 人間発達文化学類, 准教授 (70261716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山根 雄一郎 大東文化大学, 法学部, 准教授 (50338612)
木阪 貴行 国士舘大学, 文学部, 教授 (10183790)
八幡 英幸 熊本大学, 教育学部, 准教授 (70284718)
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Keywords | 判断力 / 反省的判断力 / 規定的物断力 / イマヌエル・カント / 哲学 / 倫理学 |
Research Abstract |
a. 最新の研究資料の収集 今年度も引き続き、判断力に関する資料の収集を行った。 b. 個別テーマ研究の推進 各自のテーマについてひじように研究を深めることができた。それぞれ当初構想してい準直接的なテーマでの研究を進められたばかりでなく、関連する諸問題にも手を広げていくことができた。その際、次に述べるc. 共同討議を通じて、相互に批判や助言を加え合うことによって、互いに理解を深め合うことができた。 6. 共同討議 今年度は共同討議の場を6回開催することができた。そのうちの5回はカント研究会の場で、本科研費研究参加者ばかりでなく、当研究テーマに関する深い識見をもつさまざまな人たちからの意見もうかがうことができた。また3月には合宿形式で、判断力に関して膝を交えてとことん話し合った。 d. 海外研究者交流 9月にドイツから、本研究テーマに関して深い見識をもつ新進気鋭の研究者ハイナー・クレンメ教授をお招きし、3回の講演会(うち1回は早稲田大学と共催)と、1回の研究打ち合わせの会を開催した。判断力を理性(特に実践理性)との関連の中でどう捉え直したらいいのかという新しい観点を提供され、研究は大いに進捗した。
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Research Products
(14 results)