2008 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカにおけるアジア系移民の社会と文化の変遷-アジア系アメリカ文学を通して-
Project/Area Number |
19520271
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
野崎 京子 Kyoto Sangyo University, 文化学部, 教授 (90121540)
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Keywords | バインディング・フォース / 県人会 / 二重言語 / 異人種間結婚 / 情報機関 / ハイビリィディティ / アイデンティティ・シフト / 多文化共存 |
Research Abstract |
交付申請書に記載した本年度(〜平成21年3月31日)の目的(移民の出身地と受け入れ地(国)との比較分析、またアジア系以外のエスニック集団との関連性)にそった研究実施計画、以下7点は自分でも信じられないほどだが、全て達成出来た。加えて、8は3に関連した沖縄出張であった。 1.平成20年5月中旬、前研究実績報告書作成(日付は研究期間に合わせて19年) 2.5月31日〜6月1日アメリカ学会年次大会分科会(アジア系アメリカ人研究) 3.同学会、ラウンドテーブルIIパネリスト、、、沖縄大研究者と公開討論 沖縄の住民の多数が北米、南米を中心とする諸国へ移民として海外移住した。移住地では,県人会がバインディング・フォース(接合力)となりコミュニティが存続した。 4.日系公民権運動家作成ドキュメンタリー映画上映と講演を企画担当 北米では戦時中の日系人強制収容が憲法違反であると認められ,補償金が支払われたが南米の日系人指導者は合衆国へ送還拘禁され、ラテン系日系人(JLA)としてリドレスが適用されなかった。 5.9月20日〜10月5日、ブラジル出張(日系人移民100周年ふるさと巡り)皇室に対する帰属意識が非常に高いブラジルでは,太平洋戦争中,(日本が戦争に勝利したか否かをめぐって)「勝ち組」「負け組」に分かれ,日系社会を二分する時代が長く続いた。しかし人種に対する偏見は少なく異人種間結婚が普通である。 6.平成21年、2月3日JICA横浜海外移住資料館出張 排日法が施行される前年に出品された日系人コミュニティ作成の野菜や花だけで作った山車が、この資料館のイメージキャラクターである事など、日系移民の資料館として重要。 7.3月31日、学会誌に論文掲載出版(平成19年9月口頭発表) 8.平成21年2月10日〜12日、沖縄と戦争、移民史の関連を見るべく出張。
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