2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本文化発信に関わった人々に関する研究:田村直臣を中心として
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19520313
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
梅本 順子 Nihon University, 国際関係学部, 教授 (40180799)
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Keywords | 田村直臣 / 内村鑑三 / 宗教教育 / 自営館 / トゥルー夫人 / プリンストン神学校 / オーバーン神学校 / 『信仰五十年史』 |
Research Abstract |
田村直臣のアメリカ留学について、ニュージャージー州プリンストンにある、プリンストン神学校を中心に現地調査を行なった。直接閲覧ができなかったニューヨークのオーバーン神学校に関しては、カタログによりコピーを購入した。この結果、田村が『信仰五十年史』で述べている、恩人のトゥルー夫人以外にも、フルベッキが田村の留学を円滑にするべく、オーバーン神学校の教授に宛てて田村を紹介する葉書を出していることが判明した。また、田村が崇拝するプリンストン大学のマコッシュ総長の計らいでプリンストン大学より名誉学位であるMAを取得したこと、また、そのマコッシュをはじめとした教授陣が神学校で行なった授業を正式に受講したことなど、神学校の古文書館に残るカタログより、在籍中の田村の様子が判明した。田村が住んだ学寮のブラウンホールは現存していた。当時の田村の写真や名刺等も閲覧が可能となり、「タムラナオミ」と名乗っていたことがわかった。 オーバーン神学校より入手した資料によると、田村が「自営館」という苦学生の青年を支援する施設経営のために、資金をアメリカの有志に募るべく発行したパンフレットがあり、自営館の写真をはじめ、田村の経歴やその後の活動が網羅されている。田村は留学からの帰国後も、ほぼ五年おきに渡米しており、両神学校の同窓名簿には田村との往復書簡により、田村の経歴が頻繁に更新されていた。 これらをまとめて、日本大学国際関係学部国際関係研究所発行の『国際関係研究』に「若き日の田村直臣-築地での体験とアメリカ留学-」、国際文化表現学会の会誌に「田村直臣のアメリカ体験:内村鑑三と比較して」を発表した。また、日本比較文学会東京支部例会(日本女子大学にて平成20年3月15日実施)にて、「宗教教育家としての田村直臣-内村鑑三と比較して」のタイトルで報告した。
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