2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520319
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
瀬戸 宏 Setsunan University, 外国語学部, 教授 (80187864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯塚 容 中央大学, 文学部, 教授 (60151239)
田村 容子 早稲田大学, 演劇博物館, 助手 (10434359)
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Keywords | 文明戯 / 中国早期話劇 / 春柳社 / 申報 / 新劇 / 李叔同 |
Research Abstract |
1.申報に掲載された文明戯劇評約百本を好文出版に委託して電子化し、ワードファイル化した。これを2008年度に一年間かけて校正し、さらに句読点をつけ、2009年度に出版し、広く一般に利用できる形態とする予定である。 2.文明戯研究に深い見識を持つ顧文勲氏(南京大学副教授)を招聘し、2007年12月2日に摂南大学地域連携センターで2007年文明戯研究会を開催した。同時期に日本に滞在していた陳凌虹氏(総合研究大学院大学研究生)、曹路生氏(上海戯劇学院教授)にも研究会への出席・報告を依頼した。三氏の報告は、顧氏が収集した文明戯(新劇)の戯単(上演チラシ)の内容を紹介・分析した「新劇戯単過眼録」、文明戯をメロドラマの視点から分析した陳氏の「劇本《不如帰》与《家庭恩怨記》-論其情節劇性格」、春柳社創始者の一人李叔同の生涯を劇化した経験を語った曹氏の「談話劇《弘一法師》創作経験」である。研究代表者・瀬戸宏が司会を、研究分担者・飯塚容、田村容子がコメンテーターを担当した。使用言語は中国語とし、東京、広島、名古屋からも参加者があり活発な討議がおこなわれた。この研究会の内容は瀬戸宏個人サイト「電脳龍の会」に予告と結果を掲載した。 3.田村容子が企画・司会した『未名』(神戸大学中文研究会)26号座談会「中国演劇研究をめぐって中国演劇の"現代化"を中心に」に瀬戸宏・飯塚容が出席し、特に第2部文明戯研究の部分で中国・日本の文明戯研究について検討した。『未名』26号は2008年7月頃刊行の予定である。 4.このほか、瀬戸宏、飯塚容、田村容子は個別研究としても文明戯研究を進め、瀬戸は文明戯劇団の新民社・民鳴社に関する論考を、飯塚容は文明戯演目『姉妹花』に関する論考を発表し、田村容子は春柳社・文明戯に影響を与えた日本・文芸協会会則を資料として中国語訳した。
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Research Products
(4 results)