2007 Fiscal Year Annual Research Report
縦断データによる日英バイリンガル言語習得メカニズム研究
Project/Area Number |
19520358
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
田浦 秀幸 Osaka Prefecture University, 人間社会学部, 教授 (40313738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田浦 アマンダ 摂南大学, 外国語学部, 講獅 (60388642)
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Keywords | バイリンガリズム / 言語習得 / 縦断的研究 |
Research Abstract |
本研究の目的は、2言語同時習得のメカニズムを探る為に、日英語を同時に獲得中の幼児・児童バイリンガル2名から10年間に渡り定期的に科学的根拠に基づいた手法で収集してきた様々なモダリティー(ライティング・スピーキング・産出語彙・英検やPhone Pass等の標準テスト・面接調査・ストループテスト等)のデータを、整理・書き起こし・テキスト化・PCソフトによる下分析を経て、流暢さ・正確さ・文法的複雑さの観点から分析を行う事である。分析に当たっては、 ポーズ分析、語彙分析や4-Mモデルを用いた量的分析に留まらず、対象幼児・児童の母親であり研究分担者である英語母語話者言からの質的分析も含めることで、研究の深みを増す計画である。4年計画の第1年目の成果として、(1)膨大なスピーチデータの書き起こし、(2)スピーチデータのデジタイズ化と500ms以上のポーズの特定、(3)スピーチデータ書き起こしテキストの語彙分析(Laufer& Nation、1995によるLexical Freuency Profile)が完了した。次年度はこの下分析を基にして、ポーズ・語彙分析を行う一方で、4-Mモデルを用いたスピーチデータの正確さ分析とライティングデータ分析に着手する予定である。
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