2008 Fiscal Year Annual Research Report
統語・意味・談話のインターフェイス研究:文断片や省略の言語間変異と言語獲得の諸相
Project/Area Number |
19520426
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
稲田 俊明 Kyushu University, 人文科学研究院, 教授 (80108258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今西 典子 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (70111739)
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Keywords | インターフェイス / 省略 / 文断片 / 言語獲得 / 言語間変異 |
Research Abstract |
言語の均一性と多様性を説明できる言語機能のモデルを構築するために、省略表現や文断片の特異性について、具体的に次の研究を行った。(1)特に、統語-意味、統語-音韻、統語-談話のインターフェイスに関する先行研究について、文献により調査した。(2)省略表現と文断片の持つ諸特性のうち、特に疑問文の応答などに見られる短縮応答の統語的・意味的振る舞いを調査した。(3)省略表現や文断片の特性を説明するためには、どのようなインターフェイスが必要かについて研究した。 上記の研究調査のために、下記の研究機関と学会に参加して、研究課題について関係研究者と討議し、研究状況についての情報収集を行った。(1)カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)言語学科を訪問して、Nina Hyams教授、Anoop Mahajan教授、Dominique Sportiche教授、Edward Keenan教授、Carson Schutze准教授などと、研究課題について討議した。(2)南カリフォルニア大学(USC)で開催された学会に参加し、当該分野の研究状況に関して情報収集を行った。 (3)東京心理言語学会(TCP)に参加し、言語獲得に関する研究成果について、情報収集を行なった。 また、インターフェイス、省略表現、文断片、疑問文とwh-関連構文、言語獲得におけるRoot Infinitive段階等に関する文献について、大学院生を雇いあげて、主要文献リストを作成した。
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