2008 Fiscal Year Annual Research Report
英語における音声放出動詞の移動用法に対する語彙・構文論的分析
Project/Area Number |
19520427
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
岩田 彩志 Osaka City University, 大学院・文学研究科, 准教授 (50232682)
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Keywords | 音声放出動詞 / 項構造 / 語彙・構文論的アプローチ / 使用依拠モデル / 結果構文 / 構文理論 |
Research Abstract |
1.音声放出動詞の移動用法には2種類あることが分かった。先行研究で取り上げられてきたThe trolley rumbled through the tunnel(ゴロゴロ音を立てながらトンネルを通過した)のような例では、移動事象と音声放出事象が同時に進行する。そのためこの文はThe trolley went through the tunnelとThe trolley was rumbling while in motionの二つの文を合せて言い換えられる。一方The plane thudded into the earthのような例では、ドスンという音を立てながら飛行機が墜落したのでなく、墜落したことによりドスンという音が生じている。だからこの文はThe plane went into the earthとThe plane was thudding while in motionを合せた言い換えが出来ない。寧ろThe plane's going into the earth made a thudding soundという一文で言い換えられる。この第二のタイプはこれまで気付かれていなかった。 2.実はこの二つのタイプの区別に相当するものが移動動詞に関しても見られる。例えばThe ball rolled down the hallという文は移動事象とrollする事象が同時に進行しているからThe ball went down the hallとThe ball was rolling while in motionを合せて言い換えられる。それに対してHe entered through the front doorはHe went through the front doorとHe was entering while in motionを合せた言い換えが出来ない。どうやら二つのタイプの区別は一般的な性質を持つようである。
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Research Products
(3 results)