2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本語を第二言語とする者の相互行為能力に関する研究
Project/Area Number |
19520438
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
柳町 智治 Hokkaido University, 留学生センター, 教授 (60301925)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 みさを 北星学園大学, 経済学部, 准教授 (90364215)
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Keywords | 相互行為 / 第二言語 / 日本語教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本語を第二言語とする者の会話能力を「具体的な実践を相互行為として組織化する能力」という観点から考察することを試みることである。具体的には、日本語第二言語話者が個々の相互行為の局面局面で相手と協働的に相互理解を達成し実践を行っていく様相を記述することを目指している。20年度の実績としては、研究代表者の柳町が実験室における留学生と指導教員のインタラクション場面を、研究分担者の岡田みさをが母語話者によるボクシングジムでのインタラクション場面をそれぞれ分析考察したものを共著論文としてまとめ、ドイツで開催された応用言語学の世界大会「15th World Congress of Applied Linguistics」で発表した。また、同じデータを別の観点から分析した論考が「社会言語科学会」の学会誌に採択掲載された。 さらに、初年度に引き続き、飲食店でアルバイトをしている留学生が日本語によって互いにインタラクションしながらその場での実践を達成していく場面、特に、二人の話者が同時に同内容のことを発話する「コーラス」あるいは「リエゾン」と呼ばれる現象の分析を行った。この現象の微視的な分析を通して、実践の過程で「会話への参加を調整する」能力として第二言語話者のインタラクション能力を捉えることを目指した。この研究結果は、柳町による単著論文としてまとめられ、学会誌に投稿された(現在、査読審査中)。
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Research Products
(2 results)