2007 Fiscal Year Annual Research Report
国際間ヴァーチャル教室活動を取り入れた院生教育-多文化・多言語意識開発に向けて-
Project/Area Number |
19520465
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
宮副ウォン 裕子 J. F. Oberlin University, 大学院・国際学研究科, 教授 (90424093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 倫子 桜美林大学, 大学院・国際学研究科, 教授 (80178665)
堀口 純子 桜美林大学, 大学院・国際学研究科, 教授 (00052283)
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Keywords | 異文化コミュニケーション / 言語を通した社会化 / 多文化・多言語意識 / アイデンティティー / ヴァーチャル教室 / 映画討論会 / メディア・リテラシー |
Research Abstract |
平成19年度(2007年度)は、国際間ヴァーチャル教室活動(映画討論会)プロジェクト(平成19年度〜21年度)の初年度に当たり、下記のようなプロジェクト活動を実施し、実践過程で採取したデータの整理・記述にもとづき基礎的研究を行った。 【ヴァーチャル映画討論会の実施】 <第1段階>桜美林大学、香港中文大学、香港理工大学の院生60名余は、指定映画数本のうちから一本を選び視聴した。 <第2段階>参加者はペア・グループに編成され、電子メールで未知の相手とヴァーチャル映画討論会を実施(文字言語)。 <第3段階>参加者はテレビ会議システムを通して初めて対面し、映画討論会を行った(音声言語・非言語)。 <第4段階>参加者は、テレビ会議の印象や映画批評を電子メールで交換し(文字言語)、映画討論会を終了した。 <活動評価>参加者全員(80名)に評価アンケートを実施し、うち数名に詳細なインタビューを行った。 【プロジェクト実践過程で採取したデータに基づく基礎研究】 1)電子メールのテクスト・データの電子コーパス化(2008年2月〜現在)。 2)テレビ会議の録画データの、文字おこしを完了(2008年2月)。 3)参加者を対象とした活動評価アンケートおよびインタビューの実施、および結果の分析・考察(2008年2月〜現在) 【研究成果】国内外の査読つき学術誌に4件の論文を出版。海外の学会で論文2件を発表(下記の表を参照のこと)。 【2008年度の研究における計画と目標】 第二年目にあたる平成20年度(2008年度)は、初年度のヴァーチャル映画討論会の問題点を改善し実施する。研究面では、上述の1)、2)、3)のデータの分析・考察を進め、研究成果を国内外の学会で発表し、他地域の研究者との討論や意見交流に積極的に取り組みたい。
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Research Products
(6 results)