2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520510
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
佐藤 久美子 Tamagawa University, リベラルアーツ学部, 教授 (60154043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶川 祥世 玉川大学, 脳科学研究所, 助教 (70384724)
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Keywords | 音声言語発達 / 歌 / ワーキングメモリ / 音韻ループ / 言語教育方法 / 大規模調査 |
Research Abstract |
子どもは語りかけを聞き、周囲とコミュニケーションをすることで言語を獲得していくが、歌を聴くことでも学習を促進すると予測できる。また、小学校では導入において主として歌を用いた英語教育が行われているところからも、本研究は歌に焦点を当て、音声言語発達を促す歌の特徴を明らかにし、歌を用いた効果的な言語教育方法・プログラムの開発を目標として、その科学的背景となる基礎研究を行っている。今年度の研究成果としては、以下の二点が挙げられる。 1.言語発達に重要な役割を果たしていると考えられる、音韻ループの発達を語彙の模倣・反復能力と語彙サイズから計測し、歌の音韻ループの発達を促す効果と言語獲得、学習効果との関連を調査した。今年度は特に2歳児から3歳児を対象に予備データとして収集し、家庭における歌聴取の効果が音声単語反復のイントネーションや音韻のどの要素に顕著に表れるのか、歌再生能力は対象とする幼児のなかでも年齢の低い群でどの程度発達しているのかを分析し、次年度の大規模調査における分析指標を決定する基準とした。 2.インターネットを介した大規模調査の試みとして、オリジナルの日本語の歌を作成し、その歌詞の親密度、心像性、カテゴリー、韻の有無、ストーリーの整合性等を操作して、0-3歳児における歌詞の好みや記憶の容易さ、また歌う・踊るなどの反応がどの程度引き出されたのかを保護者の回答をもとに調査した。延べ400名の回答および送付された映像データを解析した結果、0-3児に好まれ記憶されやすい歌詞の傾向として、具体的なイメージを喚起しやすい、ストーリーの整合性が高い、親密度及び心像性の高い単語を含むという特徴が明らかになっ
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Research Products
(7 results)