Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 朝子 武蔵工業大学, 環境情報学部, 教授 (80298017)
野呂 忠司 愛知学院大学, 文学部, 教授 (40218376)
河内山 晶子 明星大学, 一般教育英語, 准教授 (80350990)
望月 正道 麗澤大学, 外国語学部, 教授 (90245275)
藤井 哲郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (60286680)
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Research Abstract |
5月に第1回プロジェクト会議を開催し,役割分担や方向性などを検討した。併せて,細川博文氏(福岡女学院大学人文学部英語学科准教授)を招聘して,講演をお願いした。 5月から8月にかけては,研究代表者の相澤が,麗澤大学磯達夫助教と共同で,(1)語彙テストの得点と英文読解の得点との関係について調査を行った。その結果,ある一定の語彙力がアカデミックテキストを読むために必要であることが立証された。しかし,語彙力だけがあれば十分ということでもないことが証明された。要するに,語彙力は英文読解の必要条件であるが,十分条件ではなく,読解力には,語彙力ばかりでなく,他の要因も関係していることが示唆された。 また,語彙テストの精度や妥当性についてのパイロット調査として,相澤が麗澤大学磯達夫助教の協力を得て,本研究のために試作した語彙テストにおいて,(1)問題項目の出題順序が得点に影響を与えるか,(2)学習者が解答時に自信を持って答えられる項目数と正答数が一致するかどうかについて,調査を行った。その結果,出題順序が高頻度から低頻度であっても,ランダムに出題されても,学習者の得点には違いが出ないことがわかった。さらに,学習者が自信を持って解答できる項目数が70%のレベルと,学習者の推定の語彙サイズがほぼ一致することがわかった。 同時進行の研究代表者と分担者全員のプロジェクトとして,センター試験の読解問題(大問3から大問6)の得点と,語彙テストの得点との比較調査を行った。さらに,どの問題が,どのスキルをテストしているかを全員で検討してみた。最終的な結果は,まだ集計中であるが,教師が読解問題のどの項目がどのスキルをテストしているかの調査では,驚くほど一致度が低いことがわかった。
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