Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 朝子 武蔵工業大学, 環境情報学部, 教授 (80298017)
野呂 忠司 愛知学院大学, 文学部, 教授 (40218376)
河内山 晶子 明星大学, 一般教育英語, 准教授 (80350990)
望月 正道 麗澤大学, 外国語学部, 教授 (90245275)
細川 博文 福岡女学院大学, 人文学部, 准教授 (10249625)
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Research Abstract |
3月末に今年度第1回プロジェクト会議を開催した。この会議では,担当の先行研究論文の報告や,前年度の研究結果についての再検討を行い,最後に役割分担や方向性などを検討した。 5月から8月にかけては,研究代表者の相澤が,昨年度のデータに基づき,(1)語彙テストの得点と英文読解の得点(センター試験)との関係について調査結果をまとめた。その結果,センター試験の英文読解の設問で高得点を取るためには,ある一定の語彙力(JACET8000で5000語)が必要であることが立証された。しかし,語彙力だけがあれば十分ということでもないことも証明された。要するに,語彙力は英文読解の必要条件であるが,十分条件ではなく,読解力には,語彙力ばかりでなく,他の要因も関係していることが示唆されたことになる。この結果は,前年に相澤が麗澤大学の磯達夫助教の協力を得て行ったTOEFLの読解問題を使用した調査と同じ結論(語彙力は必要条件であるが十分条件とは限らない)に至った。 さらに,同じセンターの読解問題を利用して,各読解問題が読解下位スキルのどれを測定されているか,というアンケート調査を大学教員8名に実施した。(この中には,実際にセンター試験の作成を担当した経験のある教員が4名含まれていた。)調査の結果,すべての教員が一致した問題項目は1つもなかった。大多数の教員の意見が一致する問題が多い反面,意見が2つに分かれた問題もいくつかあった。この結果から,熟練したテスト作成者であっても,必ずしも,どの問題がどの下位スキルを測定しているかについて,意見が一致しないことがわかった。 この結果は全国英語教育学会で口頭発表し,論文も同学会誌に採択された。
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