2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本語を母語とするドイツ語学習者の学習環境とドイツ語習得過程
Project/Area Number |
19520520
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
星井 牧子 Waseda University, 法学学術院, 准教授 (90339656)
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Keywords | ドイツ語教育 / 第二言語習得 / 音声コミュニケーション |
Research Abstract |
本研究は、平成16年度から18年度にかけて申請者らが行った研究プロジェクト〔科学研究費補助金「音声コミュニケーション中心の少人数授業における日本語母語話者のドイツ語習得過程」基盤研究(C)(一般)〕の成果にもとづき、異なる学習環境・背景を持つ日本語を母語とするドイツ語学習者にドイツ語でインタビューを行い、音声コミュニケーション場面で行う言語行動を調査するもので、学習環境と習得過程との関連を文法・話彙・音声・コミュニケーション行動の4つの側面から実証的に分析することをめざしている。 平成21年度は主に、これまで平成19年度・20年度に行った調査で収集した会話データのトランスクリプトの修正作業と整理、データの分析を中心に行った。また、調査の際に発話データの他に学習者が自分自身のドイツ語での発話(会話)についてどのように考えているかに関するインタビューを学習者の母語である日本語で行ってきたが、これまでその部分については文字化作業を行っていなかったため、その部分の転記作業と分析を重点的にすすめた。平行して、これまで収集した映像データをより利用しやすくするため、デジタル化の処理を行った。学習者の言語行動については、研究計画に基づき4つの観点から分析をすすめた。 学習者インタビューを考察に加え、学習者自身がドイツ語での会話に際し、どのようなところに困難を感じ、またどのような点がのびたと感じているかを分析することにより、ドイツ語学習過程と学習環境の関係をより多角的に分析するための手がかりを得ることができたものと考える。
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