2007 Fiscal Year Annual Research Report
第二言語における語彙処理と文処理のインターフェイス:日本人英語学習者への実証研究
Project/Area Number |
19520532
|
Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
門田 修平 Kwansei Gakuin University, 法学部, 教授 (20191984)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野呂 忠司 愛知学院大学, 文学部, 教授 (40218376)
島本 たい子 関西外国語大学短期大学部, 准教授 (40331714)
長谷 尚弥 関西学院大学, 理工学部, 准教授 (50309407)
|
Keywords | 語彙処理 / 文処理 / プライミング法 / 語彙アクセス / 単語処理テスト / 外国語としての英語 / プライム語 / ターゲット語 |
Research Abstract |
研究課題の推進の前提となる、個々の語彙の処理能力を測定する基準についての検討の一環として、第二言語としての英語学習のための標準語彙処理能力テストを開発し、第二言語の教育・学習に関する研究用の基礎データを集めることに専心した。まだ、テストの開発には至っていないが、その前段階の準備を丹念に行ったつもりである。 まずこの単語処理テストの目的として、次の2つを設定した。すなわち、(1)第二言語(外国語)としての英語学習者のための語彙知識と語彙アクセスの自動性に関するテスト開発、(2)外国語教育・学習に関する研究用の基礎データ収集テストの開発、であった。その基本コンセプトは、(1)正答数(あるいは誤答数)のみならず、反応時間(RT)をもとにしたデータをとり、それをスコアに入れる、(2)語彙プライミング(lexical priming)法を用いたテストを開発する、(3)コンピュータベース(あるいはインターネットベースでもOK)で実施できるようにする、(4)提示方法は視覚提示、(5)Lower Intermediateレベル(高校生)以上の生徒・学生に利用できるようにする、というものであった。 2007年度の成果として、既に、(1)文献資料の収集(語彙標準テスト作成方法やプライミングについての研究成果を集積して検討)、(2)単語処理テスト概要の決定(プライミング法、横川ほか(2006)『日本人英語学習者の英単語親密度<文字編>』くろしお出版を参考にする、など)、(3)テスト用プライム語・ターゲット語の刺激語ペアリストの作成、(yesおよびno反応用単語ペアを含む)を実施した。これで予備調査を経て、語彙処理と文処理のインターフェイス研究の前提となる、標準語彙処理能力のテスト開発ができることになったものと思われる。
|
Research Products
(2 results)