2009 Fiscal Year Annual Research Report
第二言語における語彙処理と文処理のインターフェイス:日本人英語学習者への実証研究
Project/Area Number |
19520532
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
門田 修平 Kwansei Gakuin University, 法学部, 教授 (20191984)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野呂 忠司 愛知学院大学, 文学部, 教授 (40218376)
島本 たい子 関西外国語大学, 短期大学部, 准教授 (40331714)
長谷 尚弥 関西学院大学, 理工学部, 教授 (50309407)
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Keywords | 語彙処理 / 文処理 / プライミング法 / 語彙アクセス / 単語処理テスト / 外国語としての英語 / プライム語 / ターゲット語 |
Research Abstract |
平成20年度までの研究で、(1)文献資料の収集、(2)テスト概要の決定、(3)テスト用刺激語ペアの作成(合計479ペア)、(4)プログラミングにより、仮テスト(3種類)を作成し、(5)仮テストを5つの大学で外国語として英語を学ぶ日本人英語学習者に対し実施し(第一次データ収集)、その上で、(6)データの集計・分析を行い、(7)プライム・ターゲット英単語ペアのさらなる絞り込みを行い、完成版の語彙処理テスト(Computer-Based English Lexical Processing Test : CELPと命名)を作成することができた。平成21年度は、以上の研究を受けて、次の諸点を実行した。(8)関西圏のいくつかの大学において、外国語として英語を学ぶ日本人英語学習者に対し実施し、CELPテストの妥当性・信頼性に関する本調査第二次データを収集した。(9)本調査データの集計と統計処理を実施して、CELPテストの妥当性・信頼性を確認した。(10)本共同研究の応用研究として、次の諸課題を検討した。(10a)CELPテストとNation & Beglarの語彙サイズテストとの関係:研究代表者、研究分担者、研究協力者のほぼ全員が語彙サイズテストを実施し、主に倉本によりデータの集計・検定、主に島本により結果の考察を行った。(10b)リーディングにおける単語認知力の役割についての検討:研究分担者(野呂)により実施。(10c)第二言語の語彙処理能力とリーディング力:単語認知と読書量・読解速度との関連を探る:研究協力者である山科・釣井により実施。 以上のように、平成21年度には、CELPテストの開発、その妥当性に関する本調査、3種の応用研究が実施され、所定の成果を収めた。
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Research Products
(2 results)