2007 Fiscal Year Annual Research Report
クラス内学力格差に対応するMoodleを利用した授業支援システムの開発
Project/Area Number |
19520533
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Research Institution | Kobe Kaisei College |
Principal Investigator |
山内 真理 Kobe Kaisei College, 文学部, 講師 (40411863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 正行 京都外国語大学, マルチメディア教育研究センター, 准教授 (30351258)
桐谷 滋 神戸海星女子学院大学, 文学部, 教授 (90010032)
小野 礼子 神戸海星女子学院大学, 文学部, 教授 (80411859)
石原 敬子 神戸海星女子学院大学, 文学部, 准教授 (30411854)
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Keywords | 英語 / 教育学 / LMS / Moodle / Blended Learning / 教材開発 / 学習者の自律 |
Research Abstract |
H19年度は、Moodle上で可能な学習活動や課題を作成し、TOEIC対策クラスとコンピュータ実習クラスでの試用を実施した。教材開発と授業実践を通じて,Moodleを利用したオンライン学習活動を,対面授業への組み込む際の有効な「ブレンド」のあり方を探り、Moodleを利用することで可能になる様々な学習活動について検討を加えた。授業の前後にアンケート調査や英語学力判定テストを実施し、Moodle上のログも加え、学習者の活動や反応についてのデータ収集を進めている。 Moodleによって容易になる多レベル対応教材の同時配信と、即時フィードバックや学習履歴表示が,クラス内の学力格差対策として有効であることは確認できた。ただし、特に下位層にとってのデメリットも観察され、学習習慣養成や自律学習支援も視野に入れたコース整備と授業運営が課題である。 授業用コースにリンクした自習用の補助教材の整備は、計画通りには進めることができなかった。日々の授業用の教材作成と連動させて、効率よく教材の整理と蓄積を進めていく必要がある。特に自動採点式教材の有効利用が不可欠であるが、IDのつけ方や範疇化の工夫で教材データベースとしてのMoodleの利便性を高めうるため、こうした工夫についても検討を進め作業コストの削減を図っていきたい。 語彙学習に関しては、写真や絵・アニメーションを使用した教材の反応が良好であることから、「イラストで覚える語彙」コースの準備を開始した。授業用コースのために開発した教材を有効利用するという方針で、素材の蓄積と整備を進めており、遅くとも2008年度後期には、試用を開始して学習効果などのデータの収集を開始する予定である。 2008年度はTOEIC対策コース以外の授業で、ドリル型以外の学習活動の提供についても検討を進める予定である。
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