2008 Fiscal Year Annual Research Report
クラス内学力格差に対応するMoodleを利用した英語授業支援システムの開発
Project/Area Number |
19520533
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Research Institution | Kobe Kaisei College |
Principal Investigator |
山内 真理 Kobe Kaisei College, 現代人間学部, 講師 (40411863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桐谷 滋 神戸海星女子学院大学, 現代人間学部, 教授 (90010032)
小野 礼子 神戸海星女子学院大学, 現代人間学部, 教授 (80411859)
石原 敬子 神戸海星女子学院大学, 現代人間学部, 准教授 (30411854)
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Keywords | 英語 / 教育学 / LMS / Moodle / Blended Learning / ICT活用 / 学習者の自律 / 教材開発 |
Research Abstract |
初年度の研究を受け、昨年度の主な課題は次の3点にまとめられる。(1)自律学習の促進のためには、Moodleコースの充実に加え、授業設計において、Moolde内の学習をMoodle外の自主学習につなげるための配慮が必要である。(2)また、Moodleの利点の一つである配信の柔軟性を最大限に活用するためには、授業実践を行いながら、教材の調整や補助教材の追加を行えるような作業計画が重要である。(3)TOEIC対策コース以外の授業で、ドリル型以外の学習活動も含め、様々な学習者・科目・授業環境に合わせたMoodleの活用の可能性を探る。 (1)に関しては、コンピュータ教室が利用できる授業では、Moodleに加え、ウェブ・ツールを含めたICTを連携させることにより、学習者ごとの学力および学習習慣の発達度の格差だけではなく、関心や学習スタイルの多様性に対しても柔軟に対応できることが分かった。(2)については、特に自動採点式教材の有効利用のために、個々の練習問題のIDのつけ方や範疇化の点で教材データベースとしてのMoodleの利便性を高めるための工夫を試行しながら、GIFT形式での一括作成など、練習問題作成の効率化を開始した。(3)に関しては、コンピュータ教室での対面授業においてForumを利用した様々な活動を試行し、単に議論の場としてだけでなく、協調学習をより円滑かつ効果的に進め、学習経過のモニタリングを促進する目的でもForumを有効に利用できることが観察された。また、(1)(3)に関わる試みとして、普通教室での授業における学習支援のために、携帯電話用のモジュールであるMoodle for Mobilesを導入する準備を開始した。(1)〜(3)のすべてに関わるものとして、学習者のアウトプットを教材および学習活動に組み込む試みを開始した。
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