2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520559
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山口 和夫 The University of Tokyo, 史料編纂所, 准教授 (00239881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 勝美 東京大学, 史料編纂所, 教授 (60143533)
及川 亘 東京大学, 史料編纂所, 助教 (70282530)
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Keywords | 日本史 / 近世史 / 政治社会史 / 史料学 / 将軍 / 上洛 / 儀礼 / 負担 |
Research Abstract |
本研究は、徳川将軍の上洛という江戸時代史上、幕藩初期と幕末期に集中した大規模で特色ある事件のうち、元和9年(1623)の事例に時期・対象を特定し、将軍徳川秀忠・家光父子の上洛とその同時代社会への影響について基礎的事実を復元・解明しようとするものである。 初年度の本年は、研究素材の史料・基礎的データ収集に力点を置いた。「政宗君記録引証記」斎藤報恩会本、「慈性日記」安養寺本等当該年通年分の史料善本や、国立公文書館および京都府立総合資料館所蔵の江戸幕府・朝廷・京都関係各種史料、大名毛利家(山口県文書館)・細川家(熊本市内)関係史料等を調査し(上杉家文書については、マイクロフィルム版や系譜史料集・写真帳を活用)、写真等により収集することができた。また系譜史料集『寛永諸家系図伝』・『寛政重修諸家譜』・『断家譜』から、秀忠・家光の上洛や参内に供奉した大名・旗本・御家人等の伝記記事を抽出した。 研究代表者山口は、公家日記等を素材に、洛中洛外の景観・建造物や朝廷人事等について研究した。研究分担者の宮崎は、毛利家関係史料の研給を進め、江戸時代初頭からの京都・江戸藩邸の変遷に関する研究成果等を成稿・発表した。分担者及川は、洛中町共同体や村落の経済史料等の研究を進め、その成果の一部を成稿・発表した。
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Research Products
(7 results)