2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520559
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山口 和夫 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (00239881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
及川 亘 東京大学, 史料編纂所, 助教 (70282530)
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Keywords | 日本史 / 近世史 / 政治社会史 / 史料学 / 将軍 / 大名 / 洛中洛外 / 朝廷 |
Research Abstract |
1.史料補充調査:名古屋市蓬左文庫に出張し、「家光公元和年中御茶事記」の原本校正を実施した。 2.基幹的史料の研究:下記のテキストデータ・原稿稿を完成し、基礎的事実を確定した。 (1)幕府・将軍家関係:江戸城登城の命令等を下達した幕府年寄奉書(宗義成・山内忠義・鍋島元茂宛)と年頭に江戸城で秀忠が在府大名等を召集した茶会記「家光公元和年中御茶事記」の翻刻・解説。 (2)大名家関係:米沢城主上杉定勝・徳島城主蜂須賀忠英・鳥取城主池田光政の元服・改名・官位叙任関連史料の検討・翻刻・解説。 (3)将軍父子上洛を迎えた公家・寺家・社家等の日記群からの関連記事抽出翻刻・解説と諸階層・地域社会の動向把握。 (4)将軍父子に従った上杉定勝家中の上洛・滞京・江戸帰府日記「元和九年上洛記」の翻刻・解説と同家中の上洛供奉出費一覧の整理・把握。 3.史料情報処理 (1)研究協力者を得、上杉家関係史料のデータを整理した。 (2)系譜史料類から元和9年一年分の人物史情報(公家華族諸家譜(39件)、『諸家伝』(54件)、『地下家伝』(22件)、『寛永諸家系図伝』(366件)、『寛政重修諸家譜』(589件)、『断家譜』(48件)『譜牒余禄』(81件))を悉皆抽出し、原文テキストを摘記した表形式のデーター覧(稿)を仕上げた。 4.研究成果の公開:4年間の研究の最終年度にあたり、研究代表者・研究分担者間で成果を確認・点検し、知見や基礎史料・人物史情報等について原稿・表等を分担執筆し、研究成果報告書(『将軍父子上洛と将軍宣下の政治社会史的研究』東京大学史料編纂所研究成果報告2010-2、2011年3月、220頁)を作成・発行した。
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Research Products
(9 results)