2007 Fiscal Year Annual Research Report
朝鮮総督府の音楽政策に関する研究-1919年〜25年の『京城日報』の分析を中心に-
Project/Area Number |
19520573
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
藤井 浩基 Shimane University, 教育学部, 准教授 (50322219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 寛 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (10182338)
山内 文登 東京大学, 東洋文化研究所, 助教 (80431831)
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Keywords | 韓国 / 朝鮮 / 音楽 / 植民地 / 京城日報 / 音楽政策 / 朝鮮総督府 |
Research Abstract |
(1)『京城日報』復刻版のうち、1920年〜1925年に該当する箇所の分冊を購入し、頁の欠損、不鮮明な箇所については、国立国会図書館で所蔵しているものと照合するなど補完作業を行なった。 (2)研究代表者、分担者が協議し、実際の記事を見て、全般的な傾向を分析し、内容、ジャンル、音楽との関連性の度合い、広告記事等について本研究で取り扱う基準を策定した。なお、2007年12月には、研究協力者・閔庚燦氏を交え、韓国における『京城日報』の音楽関連記事に関する研究状況について、情報収集を行なった。 (3)本研究の中間発表として、研究代表者、分担者いずれも、日本音楽教育学会日韓合同ゼミナールに参加した。藤井浩基は「『京城日報』にみる植民地期朝鮮での日本人の音楽活動-1920年代を中心に-」、山内文登は「音楽教育と音声メディア:植民地期朝鮮と日本の蓄音機レコードの事例を中心に」、安田寛は「アジア太平洋全体との関係から見た讃美歌による日韓近代音楽の西洋化の過程」と題した発表をそれぞれ行なった。 (4)藤井浩基は、大阪芸術大学に提出した学位論文(博士、芸術文化学)「音楽にみる植民地期朝鮮と日本の関係史-1920〜30年代の日本人による活動を中心に-」で、『京城日報』の音楽関連記事を主要な一次資料とし、当該期間の朝鮮における日本人の音楽活動を分析、検討した。 (5)山内文登は、東京大学東洋文化研究所主催の超域連携研究プログラム「アジアの『美』の構築」東文研シンポジウム「東アジアの録音文化〜音と美をめぐって〜」で、「『耳』の植民地化・脱植民地化:20世紀韓国朝鮮の音声の言語表象を読む」を発表した。また、年次報告書として『BI vol.2』を編集、執筆し、研究成果の一端を公開した。
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Research Products
(7 results)