2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19520581
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
田中 史生 Kanto Gakuin University, 経済学部, 教授 (50308318)
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Keywords | 慧萼 / 東アジア史 / 日本古代史 / 交流史 / 仏教史 / 国際交易 / 白氏文集 |
Research Abstract |
三年目となる今年度は、昨年度に引き続き、(1)中国の現地調査、(2)関連史料の収集、(3)慧萼関連史料の文字データ打ち込み、(4)慧萼関連研究論文の収集などを行うとともに、(5)慧萼関連史料の注釈の作成を本格的にすすめ、(6)研究論文作成の準備と、(7)研究会・シンポジウム等での研究成果の公表を行った。 (1)については、江南から洛陽・西安にいたる交通の要衝開封の調査を行い、唐・宋代の開封城内の交通環境について、様々な知見が得られた。(2)については、中国地方志のなかに新たに慧萼に関する記述があることなどを確認した。また(2)の作業と並行して(3)の作業もすすめ、写本等での文字確認も含め、70%以上の打ち込み作業が終了した。(4)については、日本の研究論文の収集はほぼ目処が立ち、慧萼について直接論じた中国の研究論文がそれほど多くないこともわかった。(5)については、日本史に関する注釈で50%以上の作業を終え、中国史に関する注釈では、10%程度の作業を終えた。(6)については、研究代表者は慧萼の入唐活動について、海外共同研究者の葛継勇氏は唐僧斉安国師について、それぞれ執筆準備を開始した。(7)については、中国鄭州大学において8月に開催された国際シンポジウムで「入唐僧恵蕚と『白氏文集』」という題で報告を行い、当研究の成果の一部を国際的に発信できた。
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Research Products
(1 results)