2007 Fiscal Year Annual Research Report
19世紀前半ブランデンブルク農村社会の紛争と社会的調整に関する実証的研究
Project/Area Number |
19520620
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
山崎 彰 Yamagata University, 人文学部, 教授 (30191258)
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Keywords | 西洋史 / ブランデンブルク史 / 農村史 / 紛争 |
Research Abstract |
平成19年8月25日より9月22日まで、主にドイツ連邦共和国ブランデンブルク州立中央文書館(ポツダム市)において、レカーン領文書の記録とりを行った。特に、19世紀の領地間の境界紛争関係の文書を中心に調査を行い、関連資料のコンピューター入力作業を進めた。他に同文書館では、18世紀初頭のブランデンブルク政庁関係者の農政論の文書を検討した。またドイツ渡航中は、旧レカーン領に属す諸村を視察し、現在の村の形状や耕地・森林の配置などを調査し、特に周辺の領地との境界地帯の地理的環境をみて回った。 帰国後、以上の現地での調査によって得たデータの整理と分析を行うとともに、19世紀前半のブランデンブルク農村史関係の研究書を読み進め、レカーン領における農民解放の特性を、ブランデンブルク全体の中で位置づけた。加えて、レカーン領領主ロッホウと同時代入の農政家ユストゥス・メーザーの著作の検討ならびに主要論文の翻訳作業を行い、共有地の分割、隷民の自由農民化、領主制の廃止などの問題を中心に、メーザーとロッホウの農政論との比較分析を進めた。
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Research Products
(1 results)