2007 Fiscal Year Annual Research Report
介護保険法制の法社会学的研究-要介護度調査・認定過程の相互行為分析
Project/Area Number |
19530010
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
北村 隆憲 Tokai University, 法学部, 教授 (00234279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深谷 安子 東海大学, 健康科学部, 教授 (20238447)
樫田 美雄 徳島大学, 総合科学部, 准教授 (10282295)
木村 勇介 東海大学, 健康科学部, 助教 (60439677)
江本 厚子 東海大学, 健康科学部, 准教授 (70290054)
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Keywords | 介護保険 / 介護認定調査 / 介護認定審査会 / 相互行為分析 / エスノメソドロジー / 会話分析 / 質的分析 |
Research Abstract |
4年間の研究機関の初年度として、本年度は、データ収集を主として予定していたが、データの初期的な分析にも踏み込んで、予備的な研究結果の一部を国際学会で報告することもできた。したがって、今年度の主たる研究は、分析セッション・研究会の開催、及び、予備的な分析結果の学会報告であった。1、(データ収集)介護認定調査については、二つの老人介護関連施設において10件の認定調査について、介護認定審査会(模擬調査)については、5件の録音録画によるデータ収集が行われた。当初の予想を超えて、データ収集の許諾が困難を極めたことから、2年目に実施予定であった、介護認定審査会のデータ収集にあたり、実際の審査会場面は許諾が得られなかったものの、実際の審査委員による模擬審査会場面の録音・録画についてのデータが得られた。事例数としては多くはないが、認定審査会・認定調査ともに、現場の相互行為の実際を捉えた録音・録画データとしては、わが国で初めてのものである。2、(分析セッション・及び研究会)得られた録音・録画データについての分析セッションを頻繁に開催して、データの予備的な分析を進めた。また、主たる分析方法である、相互行為分析、エスノメソドロジー、会話分析についての共同研究者間の認識を一層高め共有化するために研究会を開催すると共に、関連学会、ワークショップなどに参加した。また、同方法論を用いている別企画の科研費研究会とタイアップして、共同で分析、研究会を開催することによって、分析スキルの向上を果たすことができた。3、(分析結果報告)上記分析結果に基づき、国際学会において予備的分析の概要を口頭報告した。
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