2007 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ・ナチズム下の地域経済=地方自治の相関とスイス史-実証研究と国際比較-
Project/Area Number |
19530310
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
加藤 房雄 Hiroshima University, 大学院・社会科学研究科, 教授 (90104869)
|
Keywords | ドイツ / ナチズム / スイス / 地方自治 / 地域経済 / 実証研究 / 国際比較 / ゲマインデ |
Research Abstract |
「ドイツ・ナチズム下の地城経済=地方自治の相関とスイス史-実証研究と国際比較」に関する研究経過と成果は、およそ以下のとおりである。(1) 図書館調査を踏まえた文献・資料の整備については、とりわけ「ドイツ地方自治史の連続と断絶」に注目して、計画どおり、ベルリン州立図書館を中心に行った。Thomas Ellwein、Johannes WeidemannそしてWolfgang Rudzioらの基礎的業績を幅広く収集するとともにその熟読に努めた。ドイツとスイス・イギリスとの比較をめぐるエルヴァインの斬新な視角、あるいは、地方統治構造に関するルドツィオによる独英相違論などの知見を得たことが、収穫であった。(2) 研究成果としては、平成19年9月21日、社会経済史学会第77回全国大会共通論題報告「地方自治史の国際比較」に向けた第一回準備研究会(於広島大学)において、オーガナイザーの立場から、概論的な口頭報告を行った。この全国大会は、平成20年9月、広島大学で開催されることが決定している。 三度にわたる海外研修では、上記の文献検索・図書館調査のほか、ベルリン・フンボルト大学経済史研究所の協力を得ながら、ドイツ人研究者との交流を深めて、Markus Denzel教授(ライプツィヒ大学)、Margarete Wagner-Braun教授(バンベルク大学)らの知己を得たことも、成果の一つであった。本年度も、当該の研究テーマを追究する。
|