2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19530355
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
青木 幹喜 Daito Bunka University, 経営学部, 教授 (00159295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 昌宏 大東文化大学, 経営学部, 准教授 (90323881)
山田 敏之 大東文化大学, 経営学部, 准教授 (10453664)
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Keywords | エンパワーメント / チーム・エンパワーメント / スポーツチーム |
Research Abstract |
本年度はチーム・エンパワーメントに関わるモデルを構築し、その妥当性を検討した。様々な分野におけるチーム・エンパワーメント研究をサーベイした結果、チーム・エンパワーメントモデルを、1、チーム・エンパワーメントの先行要因、2、チーム・エンパワーメントそのもの、3、チーム・エンパワーメントのプロセス、4、チーム・エンパワーメントの諸成果という4つのステージから成り立つものと考えた。 1、チーム・エンパワーメントの先行要因としては、主にチーム・リーダーの行動を取り上げ、チームの有意味感を高める行動、チームの自己決定感を高める行動、チームの効力感を高める行動という3つの次元に分けて捉えてみた。また、2、チーム・エンパワーメントそのものは、チームそのものの持つ有意味感、自己決定感、効力感、到達感の4つの次元から把握してみた。さらに、3.チーム・プロセスは、チーム・メンバー間のコミユニケーションや相互学習の頻度から捉えてみた。そして、4、テームの諸成果は、チームの業績やチームそのものの満足感、チームのイノベーション創出といった点から把握した。 そして、こうしたチーム・エンパワーメントモデルに現実的な妥当性があるかどうかを確かめるために、本年度はスポーツテーム(甲子園出場の高校野球チーム、プロバスケットボールチーム)の監督やコーチにインタビューしてみた。その結果、リーダー行動のうち、チームの自己決定感を高める行動が、チーム・エンパワーメントそのものやチームの諸成果と大きく関係がありそうであることが確認された。 数少ないチーム・エンパワーメントモデルの中で、本研究では独自のモデルが提示できた点、そしてそのモデルの妥当性をスポーツチームのインタビューによって確認できたのは、本研究の特徴であり意義である。
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Research Products
(4 results)